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塩と酸・塩基の反応の仕組みと特徴
- (1)強酸と弱酸の塩の反応による強酸の生成、(2)強塩基と弱塩基の塩の反応による強塩基の生成、(3)揮発性の強酸と不揮発性の強酸の反応による揮発性の強酸の生成など、塩と酸・塩基の反応には異なる特徴があります。
- 強酸や強塩基と弱酸や弱塩基の塩の反応では、電離度の大きい強酸や強塩基の方がイオンになりやすく、イオン性物質である塩を生成しやすい特徴があります。
- 揮発性の強酸と不揮発性の強酸の反応では、加熱により揮発性の強酸が気体となって反応系から出ていくため、不揮発性の強酸の塩が生成されます。
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#1です、では続きを。(1)ですが、 >>[弱酸の塩+強酸->強酸の塩+弱酸] 「弱酸の塩」この書き方は不合理なので嫌いですが、この際これが問題になっているのでこのままにして置きましょう。酢酸ナトリウムですがこれを「弱酸の塩」と書くのは正確ではないのです。正しくは「弱酸と強塩基の塩」です。引用した式を書き直すと。 [弱酸と強塩基の塩+強酸->強酸と強塩基の塩+弱酸] になります。ですから(2)は、 >>[弱塩基の塩+強塩基->強塩基の塩+弱塩基] ではなく、 [強酸と弱塩基の塩+強塩基->強酸と強塩基の塩+弱塩基] になります。 食塩(NaCl)はどちらでも「強酸と強塩基の塩」となり矛盾は起きません。 <(_ _)>
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まず簡単な方から先に。 >>揮発性の強酸が気体となって反応系から出ていくことが、どのようにして(3)の反応の理由になるのでしょうか。 >>NaCl+H2SO4->NaHSO4+HCl 正確じゃないけどこの際我慢。この式は平衡反応ですね。片方向矢印でなく双方向矢印です。JISには無いので皆さん⇔を使います。 NaCl+H2SO4⇔NaHSO4+HCl(↑) ここで平衡定数が定義されます。仮にKとしましょう。 K={[NaKHSO4]*[HCl]}/{[NaCl]*[H2SO4]} 強電解質ではいつもこの式が成り立ちます。(かぎ括弧はその物質の(モル)濃度を表します) いま系からHClが気化して抜けて行くとします。すると[HCl]は小さくなり、分母に対して分子が小さくなるのを埋めるためには反応が右に進んでNaHSO4がとHClが増えNaClとH2SO4が減らねば釣り合いません。このためHCl(塩化水素)が抜けるとどんどんNaHSO4が増えます。 ちょっと長くなったので「酸」と「塩基」の方は稿を替えます。
お礼
平衡反応だったことと、塩の呼び名が不正確だったわけですね。これなら納得がいきます。 丁寧に回答してくださりありがとうございます。