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弱酸・弱塩基の遊離について
弱酸の塩に強酸を加えると弱酸が遊離して強酸の塩が生じます。 ここでわからないのですが、そもそも弱酸の塩ってどういうものなんでしょうか? CH3COONaとかですよね?これってなんで弱酸の塩といえるのですか? 強塩基の塩とはいわないのでしょうか?
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こんばんわ しばらくアクセス出来ませんでした。 私の回答にも不十分なところもありましたので、訂正します。 弱酸の塩に強酸を加えたときの反応、例えば酢酸ナトリウムに塩酸を加えると CH3COONa + HCl → CH3COOH + NaCl ・・・・(1) 教科書的には、これで正解です。 つい、この前までこう信じていました。 一般的には弱電解質から構成される酸と強塩基とからなる塩が弱酸の塩です。 その際rei00先生のご指摘の通り酸(塩基)の強弱については解離常数Kaで判断するべきです。 oshiete_gooさんの例の中和反応はまさしく塩の生成(中和によりH2Oが生成)です。これには私も異論はありません。 但し、水溶液では、弱酸塩に酸を加えたときの反応は(1)式と考えて良いかは疑問があります。現実的には遊離した酢酸と塩化ナトリウムが共存している状態かできたであろうと考えています。 酢酸ナトリウムに塩酸を加えた状態は、結果的には塩化ナトリウムに酢酸を加えた状態と同様と考えられます。 その様な状況で、私としては塩が生成すると言うのは表現として不十分と考えました。 以上のことから(1)式は CH3COONa +H2O→CH3COO-(酢酸イオン)+Na+(ナトリウムイオン) CH3COO-+ HCl → CH3COOH + Na+(ナトリウムイオン)+Cl-(塩素イオン)と記述する方がより正確(と言うよりは現実を反映している)と思います。 不適切なところがあればご指摘下さい。
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- yumityan
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こんばんわ しばらくアクセス出来ませんでした。 私の回答にも不十分なところもありましたので、訂正します。 弱酸の塩に強酸を加えたときの反応、例えば酢酸ナトリウムに塩酸を加えると CH3COONa + HCl → CH3COOH + NaCl ・・・・(1) 教科書的には、これで正解です。 つい、この前までこう信じていました。 一般的には弱電解質から構成される酸と強塩基とからなる塩が弱酸の塩です。 その際rei00先生のご指摘の通り酸(塩基)の強弱については解離常数Kaで判断するべきです。 oshiete_gooさんの例の中和反応はまさしく塩の生成(中和によりH2Oが生成)です。これには私も異論はありません。 但し、希薄水溶液において、弱酸塩に酸を加えたときの反応は(1)式と考えて良いかは疑問があります。現実的には遊離した酢酸と塩化ナトリウムが共存している状態かできたであろうと考えています。 酢酸ナトリウムに塩酸を加えた状態は、結果的には塩化ナトリウムに酢酸を加えた状態と同様と考えられます。 その様な状況で、私としては塩が生成すると言うのは表現として不十分と考えました。 以上のことから(1)式は CH3COONa + HCl+H2O → CH3COOH + Na+(ナトリウムイオン)+Cl-(塩素イオン)と記述する方がより正確(と言うよりは現実を反映している)と思います。 不適切なところがあればご指摘下さい。
- oshiete_goo
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>この場合の「強弱」は相対的なもので, おっしゃる通りで,なるべくは気をつけてきたつもりですが,十分留意したいと思います. フェノールの塩にカルボン酸を加える場合,安全を期すときには 「相対的にみて, より弱い酸であるフェノールが遊離して, より強い酸であるカルボン酸の塩が生成する.」 といった表現ならば大丈夫でしょうか.
- rei00
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> 弱酸の塩ってどういうものなんでしょうか? 「弱酸」は後で述べるとして「塩」の定義を説明しましょう。『酸に含まれている一つ以上の解離できる水素イオンを金属イオンやアンモニウムイオン等のカチオンで置換した化合物の総称』です。 > これってなんで弱酸の塩といえるのですか? > 強塩基の塩とはいわないのでしょうか? 「 CH3COONa + HCl → CH3COOH + NaCl 」の様な反応ですね。 何故,「CH3COONa」を弱酸の塩と言うかですが,考えている反応が「酸を加える反応」だからです。酸を加える反応なので,酸に注目した呼び方をするわけです。 ですので,「塩基を加える反応」では,最初の塩を「弱塩基の塩」と言います。例えば,アンモニアガスの製法の一つである「塩化アンモニウムの固体に水酸化カルシウムの固体を混合し,加熱する反応( 2NH4Cl + Ca(OH)2 → 2NH3↑ + CaCl2 + H2O )」では,塩化アンモニウム(NH4Cl)は弱塩基の塩ですし,加える水酸化カルシウム(Ca(OH)2)は強塩基です。反応の結果は,弱塩基(NH3)が遊離して,強塩基の塩(CaCl2)が生じます。 なお,この場合の「強弱」は相対的なもので,電離度に基づく絶対的なもの(#2 で書かれているもの)ではありません。塩を構成している酸(塩基)と加える酸(塩基)を比べて,強い方を「強酸(強塩基)」と言い,弱い方を「弱酸(弱塩基)」と言います。どちらの酸(塩基)が強いかは両者の酸解離定数(Ka 値)で決り,Ka 値が大きい方が強い酸(逆に言えば,弱い塩基)です。 「高等学校_化学_テキスト」(↓)の「化学 Ib」の「第5章 H+ の授受による化学変化」の「5.1 酸,塩基,塩の定義」や「5.4 塩と酸,塩基の反応」が参考になるかと思います。
- oshiete_goo
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>強酸の塩が生成するわけではありません。 No.2さんのご説明によると, 電離していれば『塩』ではない(そのような表現は許されない)ということのようですが, すると疑問です. (問) HCl1モルを含む水溶液とNaOH1モルを含む水溶液をよく混合すると, NaClは何モルできるか. (答?) 水溶液中でNaClはほぼ完全に電離して塩の状態では存在しないので, Na+とCl-が1モルずつ存在するだけで, NaClは(ほぼ)0モル. [水を蒸発させて初めて塩ができるから...と答えるべき?] とテストなどでも答えるべきなのでしょうか. (ここに限らず)訊かれて誤ったことを言っていると非常に気になるので, 一般人および学生の表現の基準をご教示いただけるとありがたく思います.
- yumityan
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おはようございます。 <弱酸の塩に強酸を加えると弱酸が遊離して強酸の塩が生じます。 一部解釈が違っています。弱酸が遊離するまではその通りですが、強酸の塩が生成するわけではありません。 電離度が強い酸や塩基が強酸及び強塩基です。 これらの電離度の強い物質がそれぞれイオン化していると言うことです。 これらを略して化学反応式を書くものですから、あたかも強酸の塩が生成するように誤解されるかも知れませんが、実際には前述の通りです。 例えば酢酸ナトリウムは弱酸の塩とは言いますが強塩基の塩とは言いません。 なぜなら強塩基(Na、Kなど)では塩の性質を決定出来ないからです。 弱酸弱塩基に関する質問と回答がありますのでご参考にして下さい。
- oshiete_goo
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>CH3COONa 『強塩基NaOHと弱酸CH3COOHからできた塩』というのがよいのでしょうが, 酸の方に注目しているときは, 『(強酸の塩ではなくて)弱酸の塩』という表現になるようですね. 勿論, 塩基に注目すれば『強塩基の塩』ともいえますね. 待っていれば, すぐに詳しい方がたが補足・訂正してくれるでしょう.