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包接錯体について

最近、シクロデキストリンなどを利用した包接錯体が多く研究されていますが、包接錯体を形成することにどのような利点があるのか教えてください。

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回答No.2

私も実用化に興味を持っています。 少しは手がけましたが、包摂化合物の特徴を活かし 1)分離精製への応用   分子のサイズや官能基の違いを認識して 2)試薬の活性化   例えばクラウンエーテル、KCNからKを取り込んでCNの求核性を高める 3)特異な反応場の提供   デキストリンの分子を包摂させ、特定部位だけ反応させる。 4)キラルな包摂化合物による光学分割 5)においの取り込み 6)特定イオンの補足 などなど、数多く研究されていると思います。自分の勝手な経験を書きましたが、専門書を読むことをお勧めします。 以上、アバウトなアドバイスで申し訳ない。

  • picoscan
  • ベストアンサー率70% (7/10)
回答No.1

 自信「無し」です。なにしろ現在進行形ですから、実用化例がほぼ皆無でしょう。  包摂錯体、クラウンエーテルからシクロデキストリン、カリックスアレーン(アレン)などの立体性をもつ環状の分子は、お知りのように中心にイオンや時には有機分子を取り込んで錯体を形成します。このとき、包摂化合物のサイズや側鎖の種類によって、取り込める物質の種類が異なるわけです。よって例えば水に入れれば溶液中の特定の化学種だけを取り集めることが出来ます。  取り込みの後に何らかの方法でこれらの包摂化合物を収集できれば、通常分離の難しい化学種を取り分けることが出来るでしょう。あるいは低濃度の物質を濃縮することも可能でしょう。  あるいは電極等に固定することで、電荷を持つイオンや双極子モーメントを持つ分子を捕集したときに電流を検出することが出来ます。これで電気化学センサーとなるわけです。この固定化の研究も多くなされています。  当面のキーワードは分子認識、であると思います。いずれは面白い応用例が出てくることと思います。それが専門家以外にも興味深いものであることを祈っています。