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ヒ素(5価)とモリブデンとの錯体について
無機ヒ素(5価)を測定するのに今使っている方法がK(SbO)C4H4O6 と(NH4)6Mo7O24を加えて青い錯体を形成し880nmの波長で吸光を測るという方法です。(私の理解ではヒ素とモリブデンが錯体を形成するということなのでK(SbO)C4H4O6の役割はわかりません) で私の質問はこの方法は この方法は有機ヒ素(CH3)2As(O)OHにも使えるかということです。同じ5価なので使えるのかなと思っていますが、錯体形成のメカニズムが分からないのでなんとも言えません。教えてください。
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私の私見ですが、できないのではないでしょうか? 880nmだと、赤外に近い波長だと思います。ヒ素を原子として検出するにはエネルギーが小さすぎます。(この波長だと、ヒ素の内殻の電子が励起しないと思うので、この波長ではヒ素と錯体の配位子との分子軌道の特定波長を観測しているのだと思います)錯体の構造もよく分っていないのであれば、この波長が何に起因しているかも判りませんし、錯体の金属の価数だけで判断するのは危険だと思います。 件のDimethylarsinic acidについて測定するのであれば、ヒ素を観測したいのか、この化合物を観測したいのか質問文に明示した方がよいです。定性か定量かもです。 ヒ素が目的であれば、原子吸光分析の様な、内殻を励起できる分析法がよいと思います。この化合物を検出したいのであれば、(私が信頼しているサイトには)赤外のスペクトルなどが公開されていました。(文面から、赤外の観測機器は持っているのでは、と思いました) それと、使える分析機器(型番よりも手法が明示されていることが重要)も書いてあるとよいと思います。手持ちでなくても、大学や企業の事業所のある都道府県の工業試験所であれば、安く分析機器の民間開放をしている場合もあるので、予算の都合がつけば利用するのも手です。 私は分光分析には、詳しくないので、要点を得ずに駄文になっているかも知れませんが、アドバイスです。