太平洋戦争に至る経緯というのは、日本は安全保障の？

質問

太平洋戦争に至る経緯というのは、日本は安全保障のため、戦争に訴えざるをえなかったんでしょうか？

回答No.3

eroero4649

＃2です。

ミッドウェー海戦を率いていたのはフレッチャーではなく、スプルーアンス提督でした。書き間違えた。

回答No.2

eroero4649

アメリカから「ハル・ノート」が突きつけられたときに、日本にはもう対米開戦以外の選択肢は失われてしまっていたといえるでしょう。

というかですね、当時のルーズベルト大統領は何を一番望んでいたのかというと、ドイツとイギリスとの戦争にアメリカもイギリス側として参戦することだったのです。これがアメリカ合衆国というかルーズベルト政権の最重要課題です。
ところがご存知のようにアメリカの国民感情はそれをなかなか受け入れてくれませんでした。そんな中でどうやったらアメリカがイギリス側になって対独戦に参戦できるのかと考えたときのアメリカとイギリスのチャーチル首相の一致した見解が「日本とアメリカが戦争になれば、日独伊三国同盟が発動してドイツが日本側にたって参戦するから、アメリカは対独戦に参戦できる」だったのです。

なのでアメリカは最初から「どうにかして日本と戦争にならないか」と模索していたのです。相手がやる気なんだから、こちら側に選択の余地はほとんどないですよね。

なぜアメリカが対日戦にそんなに強気だったのかというと、当時の海軍の主力だった戦艦の数と質においてアメリカ海軍は日本海軍を圧倒しており、「日米海戦になればアメリカが勝つ」という自信があったからです。
日本海軍もアメリカ海軍を仮想敵国として何度も日米海戦の机上演習つまりシミュレーションゲームをやっていたのですが、何度やっても「日本の負け」だったのです。どうやっても正面きっての戦いに勝てそうにない日本が戦艦を買う（作る）カネはないがなんとかならないかと必死になって考えてやっていたのが、空母部隊の充実でしたし、酸素魚雷の開発でしたし、潜水艦としては極めて大型だった伊号潜水艦だったし、アメリカの戦艦は搭載できない18インチ（46センチ）砲の戦艦でアウトレンジしようだったし、魚雷発射管ばっかり搭載したフネで酸素魚雷をぶっ放せば戦艦に打撃を与えられるんじゃないかで作られた重雷装巡洋艦でした。
ちなみに46センチ砲は最大射程でぶっ放すと着弾するまでに約40秒かかったそうです。つまり46センチ砲を相手のフネに当てようとすると、相手のフネの40秒後の位置を予測して撃たないといけません。相手のフネは大和型の主砲の発射炎を見てから右か左に思いっきり舵を切れば猶予の時間が40秒ありますから、砲弾を躱せる可能性があります。だから46センチ砲って男のロマンだけど現実的には当たらないんですよね。実際、46センチ砲が命中した記録は日米どちらにも残っていません。ああ、レイテのときに駆逐艦に当たったけど威力がありすぎて砲弾が突き抜けてしまって沈まなかったってのがあったかな？

話が脱線してしまいましたが、なので日本海軍がとった作戦が「開戦劈頭、乾坤一擲、一発勝負」の真珠湾奇襲作戦だったのです。
正面きって戦っても勝てないから、初日に奇襲をかまそうという計画でした。実はこの作戦、山本五十六提督から提案されたときに一度却下してるのです。「あまりにもリスクが大きすぎる」って。というのも、もし奇襲が失敗してしまった場合は日本海軍は虎の子の空母6隻全部が初日にアメリカ海軍の反撃で沈没して、「開戦初日に負け確」という怖ろしい結果になってしまうからです。
あまりに激務なので歴代一期しか務める人がいなかった連合艦隊司令長官を、山本五十六提督は二期務めたのですが、その二期目を引き受ける（それはつまり対米戦の司令官になるということです）にあたって出した条件が「真珠湾奇襲作戦を認めるなら（連合艦隊司令長官を）やる」だったのです。それをのんでの真珠湾奇襲作戦だったのです。
山本五十六という人は常々周囲に「俺ァ海軍やめたらモナコにいって博打うちになるんだ」と公言するほどのギャンブラーだったので、そんなギャンブラーじゃないと実行できない超ハイリスクハイリターン作戦でした。

で、そんな真珠湾奇襲作戦で事実上海軍力が皆無になってしまったアメリカ側でしたが、元海軍軍人だったルーズベルト大統領の戦略は「対独優先。日本はドイツが片付いてから」というもので、それが揺らぐことはありませんでした。
ミッドウェー海戦でアメリカは反撃に出ましたが、それは「6月4日に日本機動部隊がミッドウェーにやってくる」というのを暗号解読で知っていて「日本に奇襲の仕返しをするチャンスがあったから」であり、アメリカ艦隊を指揮したフレッチャー提督は「空母をリスクに晒すな」と厳命されていました。もし日本側がアメリカ空母艦隊の出撃と決戦に警戒していたら、アメリカは事を構えずに撤退するつもりでした。

そのミッドウェー海戦に勝利した後にアメリカはガダルカナル島に上陸して反撃に出ますが、これとてもルーズベルト大統領の本意ではなく、あのマッカーサーと日本ではほぼ無名ですが海軍作戦部長だったキング提督（マッカーサーとタイマン張れるくらい強烈な個性の人）がやいのやいのといってきたので仕方なく認めざるを得なかったのです。

まあルーズベルト大統領的には「対日戦は片手間。それでも勝てる」と見込んでおり、実際ほぼその通りとなりました。

回答No.1

oska2

＞太平洋戦争に至る経緯というのは、日本は安全保障のため、戦争に訴えざるをえなかったんでしょうか？

色んな考え方があり、正解はありません。
自民・国民・維新支持者の考え方。
共産・立憲・令和支持者の考え方。
それぞれ、考え方が異なります。
ただ、前段階の戦争。
日清戦争は、朝鮮半島の内政干渉から起きた戦いですよね。
日本は、朝鮮国の開国派を支援。中国は、現状維持（鎖国）派を支援。
日ロ戦争は、史上初めて独立国になった朝鮮の支配権を争った戦い。
※下関条約第一条。清国は朝鮮の独立を承認する。
※独立後の朝鮮国王は、清国に代わってロシアの保護国になる事を望んだ。
これらの勝利に味をしめた日本は、満州・太平洋諸国にまで野望を持ちました。
結果、欧米の列強は「日本の拡大を望まない」事で意思統一。
日本への物資（特に石油）輸出を禁止します。
結果、日本は欧米各国の植民地からの物資確保を軍事力で目指しました。
ここで、右派系の方は「石油などの物資を確保する為に仕方がなかった」と解釈します。
ここで、左派系の方は「遅くに始まった帝国主義・植民地主義だった」と解釈します。
まぁ、当時も長州藩閥の政権・軍部でしたよね。
松下村塾の吉田松陰は「天皇は神様で、日本は神国だ。この威光をアジア各国に知らしめる必要がある。まずは、取り易い朝鮮。そして中国だ」と教えています。
この基本的な考えが、ある意味で太平洋戦争の原因かもしれませんね。
明治政府の征韓論も、この思想の影響です。
と、あまり売れていない本に書いていました。
まぁ、日本は（某国の様な）政府が決めた「正しい歴史」は存在しません。
色んな考えがあって、面白いですよね。^^;