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マクロ経済学分からないです
マクロ経済学について初っ端に理解できなかったので質問します。GDEは、所得の使い道という観点から求める国民所得と習ったのですが、私は、企業は財の製造に支出し、消費主体が財の購入に支出し、売れ残りに対しては誰も支出しないと思うんですが、それなのに在庫品増加として計上されるのはどういうことでしょうか。実際の所得では足りなくて売れ残ったのだから、計上したらダメではないかとか、変なことを考えてしまい、混乱してしまいます。私になにか決定的な理解が欠けているのだと思うんです。お助け頂けるととても喜びます。お願いします。
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GDPとはある一定期間(GDP統計では通常四半期単位、あるいは年単位)に国内で生産されたすべての財・サービスの価値をあらわすもので、それらの財にたいしては誰かが(国内の主体であっても、国外・海外の主体であってもかまわない)支出しているので生産面だけでなく、支出面からも測定できるし(そのときGDEという用語が使われることがある)、それらの財の生産に寄与した主体に分配されるので、分配面からも測定できる。GDPを支出面から測るとき、GDPであるYは Y=C+I+G+X-M と、右辺の合計であらわされることはあなたもご承知の通り。Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、Xは輸出、Mは輸入に。ここで「投資(I)」には企業の工場の建設、企業の機械・設備の購入、家計の住宅の購入、企業の在庫品(原材料、仕掛品、製品)の増加が含まれる。 この中であなたはとくに製品在庫投資に「売れ残った製品」の在庫の増加があることを気にしておられるが、では、デパートでも、コンビニでも、あるいは本屋でもいいが、これらの店の棚にある商品はなんでしょうか?店にはいって目にするのは新たに搬入された商品もあるでしょうが、大部分は前日までに「売れ残った」商品(在庫)でしょう。たとえば、2024年第2四半期(4-6月期)のGDPにはこの期の製品在庫投資が含まれるが、それはこの期に生産され、消費されなかった(つまり「売れ残った」)財が積みあがったものだ。だいたいこういうものがGDPの支出サイドに存在しないと、GDP統計の3面等価の原則は成立しないことに気づくでしょう。
お礼