- ベストアンサー
燕麦の語源、日本渡来時期
最近流行りのオートミールのオーツ麦のことを漢字では燕麦と書くようですが、鳥のツバメと関係あるのでしょうか?または燕は中国北京の辺りの古名でしょうか? 中国で栽培されていたということは日本にも古い時代(いつ?)に入って来ていたのでしょうか?五穀には入っていませんね?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
燕麦という字の由来は諸説あります。 1.鳥の燕は早春に到来するので、春に撒くことから。 2.カラスムギが食用にならないのに対し、人が食べられる麦であることから、カラスより上等なツバメの字を当てた。 3.中国史で「春秋・戦国」と呼ばれた時代の「燕」から。。河北省北部、現在の北京を中心とする土地を支配していた国で、この地方の土壌と気候から考えるとこの地方で主に栽培されていたと考えられる。 4.形からの連想。 ・「燕は中国北京の辺りの古名でしょうか?」 はい、上の3でちょっと触れましたが、中国史上で「春秋」「戦国」と呼ばれた戦争ばかりしていた時代があります。春秋時代には数百もの小国があったようですが、それが淘汰されて戦国時代には七雄と呼ばれる7カ国が台頭し、最終的には秦が統一王朝を作りました。そのうちの一つが「燕」です。 ・残念ながら、日本においては燕麦がいつ頃伝わったかについては史料がなく、定かではありません。意図的に導入されたのは明治時代、北海道の開拓が行われていたころです。しかし、中国で「燕」の時代に栽培されていたのであれば、当然それ以前に日本に伝来していたはずです。ただ、日本の地理・気象条件と、日本での畜産の状況からすると、燕麦が伝わったとしても重要視されなかったのでしょう。わざわざ栽培するほどの価値はなかったのだと思います。