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安房の字義について
1,安房は阿波の移民が開拓したということですが、安と房の字で表記することになったのはなぜですか? 2,安房の房と上総、下総の総の字はどちらも、「ふさ」という意味があるのに、安房を安総と書かなかったのはなぜですか?
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- D-Gabacho
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回答No.1
1 四国の阿波国はもとは粟国であり、和銅6年(713年)の好字二字令で阿波に変更されたそうです。この時、上総国の阿波郡は字を変更して安房郡になり、その後、養老2年(718)に安房など4郡が上総国から分かれて安房国になりました。つまり粟国から来た移民の土地「阿波」の地名表記が故郷の粟国に譲られ、移民の土地は「阿波」から「安房」に変えることになったわけです。 アの読みに「安」の字を使うのは、ひらがな「あ」が「安」の草書体から来ているように定番といえます。「房」は漢音では「ハゥ」と発音するので「阿波」の「ハ」とそんなに違いません。粟も古語の読みは「あは」です。 安房国 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%88%BF%E5%9B%BD 房 https://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%88%BF 2 上総・下総の総の字は「ふさ」の意味と読みの両方からとられていますが、安房の房の字は意味に関係なく発音だけでとられた文字です。「ハ」かそれに近い発音の字でなければなりませんから、総では当てはまりません。