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ヨーロッパの銅製錬技術

ヨーロッパアルプスで発見された5300年前のアイスマンは、銅製の斧を持っていたそうです。一方、我が国の青銅器時代は約2000年前からだそうで、その差、約3000年。驚きました。既に、5000年以上前に銅の製錬技術があったヨーロッパ。そこで疑問なのですが、そんな大昔、ヨーロッパの人は、単なる山に埋もれる銅に何故注目したと思われるでしょうか? さらに、その銅が熱すると溶けてひとつになると、どうして分かったと思われるでしょうか?

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  • eroero4649
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回答No.3

銅と人類の歴史は、おおよそ1万年前と推測されるそうです。イラク北部で発見された紀元前8700年と推測される銅のペンダントが今のところ人類最古の銅製品だそうです。 銅は融点が低く、柔らかくて加工しやすいので人類との歴史は長いですね。アイスマンが持っていた銅の斧の純度は99.7%だったといいますから、当時のアルプス地方にもかなり高度な銅の冶金技術が伝わっていたようですね。 金属冶金の技術は、おそらくは他の地方から長い年月をかけて伝わってきたものだと思います。アイスマンの銅斧の銅の生産地がどこか分かりませんが、アイスマン自身の頭髪から結構な量の砒素が出てきたらしいので、彼が加工した可能性が高いみたいですね。 前後が数百年から1千年くらいありますが、近い時代にイギリスではストーンヘンジが作られたようです。アイスマンの文明レベルで、いったいどうやってストーンヘンジの巨石を動かしたのでしょうね。 日本では縄文時代中期で、縄文時代のピークともいわれる時代ですね。ほぼ同じくらいの時代に火焔型土器が作られています。日本では金属の利用はありませんでしたが、土器の技術では世界トップクラスとなっています。同時代の土器は、中国でも中東でもずっとシンプルなんですよ。日本だけ火焔型土器なんていうファンキーなものを作っていました。 古代人にはいろいろ謎も多く、例えば八丈島では7000年前くらいの遺跡が発見されています。当時は木をそのまま削った丸木舟しかなかったとされる時代で、何年前だったかな、カヌーの達人の人たちがNHKと共同で丸木舟で青森から北海道を目指すという航海実験をして、たった1時間で挫折したことがあったんですよ。天気が良くて風がない日を選んだのに、水が丸木舟の中に入ってきて転覆の危険があったのです。 穏やかな夏の日本海でもそれだったのに、流れがものすごく速くて波も荒いことで有名な黒潮を越えてどうやって八丈島にたどり着いたのかは全くの謎です。そもそも彼らはどのようにして八丈島の位置を知ったのか。 まあ、そんなこんなで古代の謎をいろいろと想像するのもマロンでございますね。

tahhzan
質問者

お礼

>イラク北部で発見された紀元前8700年と推測される銅のペンダントが今のところ人類最古の銅製品だそうです。……いやはや、驚きました。そんな大昔に、中東で造られていたとは… あのあたりの人が誇りを持っているのはさにあらん、と思いました。その技術がヨーロッパに伝わって行ったんでしょうね。前の回答にも書きましたが、それから8700年も経っているのに、銅のペンダントを造れ、と言われても造れませんからね(笑) いや、凄いですね。ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • g27anato
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回答No.2

焚火や火事など高温で燃え残った灰から、炉や囲いに使用した岩石や山肌の岩石が熔けて固まったと思われる塊が有る事に気付いたのが始まりと考えられます。 そこから、 少々の火力では溶けなくても高温では溶ける物が有ると理解して、 炉を造り岩石に高温を加えると、含有されてる物質が熔け出して固まると考え、 更に、溶け出た物を型に入れて冷ませば硬い道具を作れると理解して、 道具作りを目的に大量の岩石から同じ物質を溶出させる方法を考え出したのが、金属製錬の始まりだろうと言えます。 これは大量の金属を含有する岩石が大量に手に入れられる地域でこそ可能な事です。 ヨーロッパは古い火山性地層が露出してる地域も多く、 土器を造る縄文時代には高温で岩石を変化させる技術が既に有ったので、 そこで大量の金属鉱石が手に入れば、文明は短期間で金属製錬に向かうのも不思議な事ではないのかもしれません。

tahhzan
質問者

お礼

なるほど。日常の色んな経験から会得していったんですかね。ある意味、凄く利口出ないと中々結果は出せないでしょうね。仮に、今、銅の斧を作れ、と言われて何人の人間が作れるでしょうか? それを考えると、当時のヨーロッパの人達に対する畏敬の念が湧いてきました ^-^ ありがとうございました。

  • iijijii
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回答No.1

自然銅は珍しい鉱物なので考えに入れなくていいでしょう。 銅鉱石は青かったり緑だったり赤かったりと色鮮やかなのです。 今のような娯楽がない時代ですから、きれいな石を集めたくなるのは自然でしょう。 そして銅の炎色反応は鮮やかなエメラルドです。 青っぽい石を火に焚べるときれいな炎が出ることはすぐに知れ渡るでしょう。 孔雀石からの銅の精錬は土器の焼成温度ぐらいで出来ます。 銅の融点は土器の焼成温度よりちょっと高いぐらいです。 銅の発見は必然だと思いませんか?

tahhzan
質問者

お礼

なるほど。視覚からですか。火にくべたりなんかして、色々と学習していったんですかね…いやはや、そんな大昔に凄いとしか言いようがないですね。ありがとうございました。

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