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この俳句の解釈を教えて下さい
今朝、何気に買ったお茶のペットボトルの表のパッケージに書かれていた、一般人応募の俳句の解釈が分かりません。 句は「入り口に段差あります十三夜」 というもの。 賞をとった俳句だからこそ、商品のパッケージに印字されていると思うのですが、意味も何故賞を取るほど良い俳句なのかも、(勉強不足なせいか)私には理解できません。 そのパッケージには俳句のみで、何の解釈も批評もありませんでした。会社の人にも聞きましたが、誰もわかりませんでした。 どなたか、解釈を教えてください。 ちなみに、この俳句は66歳四国地方の男性の句です。
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近所でお月見の集いがあったんでしょう。 その門口に「入り口に段差あります」と貼り紙してあったんじゃないでしょうか? 「名月に見惚れてつまづかないでくださいよ」という 主の心遣いなんだと思いますよ。 その字を見ているうち、いっそう興趣がつのってこられたんじゃないでしょうか。 「入り口に段差あります十三夜」 ほのぼのとした句だなぁと思います(俳句と言うより川柳みたいだけど)。 十三夜は、昔から十五夜にまさるとも言われる名月だと言われているそうです。また、十五夜よりも気候がよく、くっきりと見えることが多いそうです。みなで集まって十五夜も、十三夜もともにめでると言う習慣が段々なくなってきているので(私も含めて)、「十三夜」と言われても雰囲気がぴんと来なかったりするんですね。 一葉の「十三夜」は、この「後(のち)の月」の光に照らし出されたひとつのエピソードのようにして語られています。 泣かされますよ。機会があったらお読みになってください。 http://www.echizenya.co.jp/mini/colum/13.htm http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0711.htm (下のは二行でひとつのURLです)
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- kurobeta
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十三夜とは陰暦9月13日の月のこと。旧暦8月15日のいわゆるお月見の日から約一月遅れで、この日の月もお供えをして祭る習慣がある。新暦で言えば10月にあたり、秋も深まり、そぞろ寒さを覚える頃で、一抹の寂しさがある。 「入り口に段差あります」は、言葉通りの意味でしょうが、問題はそれと「十三夜」がどう結びつくのか、ということでしょう。 十三夜はまだ満月になるまえなので、十五夜よりも暗い。季節的にも収穫のよろこびのある中秋を過ぎ、冬へと向かう晩秋にあたる。そこで、段差に躓きやすい、という意味で「十三夜」がむすびついたと考えられます。 はっきり言ってよい句ではありません。いろいろな俳句の賞が乱造されていますが、審査員が必ずしも俳句の専門家とも限りません。本当によいものは多数決ではまず選ばれません。本物を見分けるにはそれなりの素養が必要だからです。 ですから、sioppeさんがこの句のよさがわからないというのは、ある意味で俳句のセンスがあるということでしょう。 何年やってもなかなかわかりきれない俳句に日夜取り組んでいる、俳句大好き人間の意見です。
お礼
十三夜の満月につては初耳で、大変参考になりました! 俳句の世界には全く縁のない自分なのですが、皆様のご意見を伺うと、たった数文字の言葉の中にいろんな情景が浮かんできてしまうので、凄いな、と実感しています。kurobetaさんも、どうぞ素敵な俳句いっぱい作ってくださいね!
- Veil
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どこぞの入り口に書いてあった注意書きが 13夜の月光でなんとか読み取れて、自分が その注意書きの対象になっている事に気づき 年をとったものだと、66歳の男性が 考え深げになっている状況を思い浮かびました
お礼
実は、私の友人も同じ情景が浮かぶ、と言っていました。 解釈というものは人それぞれでしょうが、直感が一番大切だと思います。十三夜の月については他の方が教えて下さいましたので、それに加えて初老の男性のせつなさを考えるとなんだか秋らしい俳句のように思えてきました。
お礼
十三夜の名月については、お恥ずかしいながら初耳でした。折りしも九月、今月はちゃんとお月見してみようかな、と思っています。何気ない質問のつもりだったんですが、皆様から解釈をいただくと、私もなんだかほのぼのして、風流な気持ちがいたしました。どうもありがとうございました。