- ベストアンサー
江戸時代の公家領は最大何万石?
- 江戸時代の公家領は、一番多い時には宮家・公家領を合わせて約10万石とされています。
- 公家領の詳細は江戸時代初期には3万石弱であり、江戸時代中期には宮家・公家106家で合わせて46,600石となっていました。
- 江戸時代の公家領には、朝廷に奉仕する公家にも与えられたものがあり、最大で10万石あったこともあります。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
どの時点での石高か典拠が明示されていませんが、ネットに全ての堂上公家の家名とそれぞれの江戸期の家禄の一覧表がありました。これをすべて合計したところ、4万3169石でした。 明治初期に新政府が旧領の石高を調査した『旧高旧領取調帳』のデータベース(国立歴史民俗博物館HP)で、九条家、近衛家など石高の上位5位までの家を検索して出てきた旧領地の石高は、どの家も一覧表の石高と大差ありませんでした。あまりに煩雑な作業になるので、すべての公家について検索して確かめることはしませんが、一覧表の石高は、『旧高旧領取調帳』に反映されている幕末期の石高と大きくは違わないと思います。 10万石というと一覧表の石高の合計の2倍以上になります。あまりに数字がかけ離れていて、実際に江戸時代に公家領が10万石だった時期があったとは考えにくいです。 公家領が最大でどれだけあったかはわかりませんが、一覧表の合計である4万3169石を大きく超えることはないと思います。 ちなみに有栖川宮家など4宮家の領地の石高は旧高旧領取調帳データベースによれば合計6,235石でした。公家領と合わせると4万9000石あまりとなります。 堂上公家一覧 https://reichsarchiv.jp/%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF/%E5%85%AC%E5%AE%B6%EF%BC%88%E5%A0%82%E4%B8%8A%E5%AE%B6%EF%BC%89%E5%AE%B6%E6%A0%BC%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88 旧高旧領取調帳データベース https://www.rekihaku.ac.jp/up-cgi/login.pl?p=param/kyud/db_param
お礼
ご回答ありがとうございました。 よくわかりました。 ありがとうございました。