- ベストアンサー
私が買った・・・と私の買った・・・の違い
私が買った本は・・・です。 私の買った本は・・・です。 このふたつに違いはありますか?
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
国語学者の大野晋氏が「日本語の文法を考える」という本でこう述べています。 >言語を使うことの課題は、「相手の知らない何か」を相手に伝えることにあると書いています。ただ、日本語の場合は、不要なものは省略するという知恵が大きく働いているのですが、それは省略しても理解可能な人間関係の近さにおいて使われるという日本語の特性のようなものです。 今回の質問の2つの文章は、同じ意味です。 違うとすれば、「私が買った本」の方は現代口語文の使い方に近く、「私の買った本」の方は文語表現に近いというものでしょうか。 ただ、上記の大野晋氏の本によれば、「が」と「の」の使い方は、万葉集の時期を境に「が」の使用例が多くなると書いています。 その理由としては、「が」の上に来る部分は身近な人間の例が多く見られ、ウチとソトの区別では、ウチに対する使い方が多いのに対し、「の」はソトの部分、自然などの他に、高貴なものに対しても使われていたのです。 それが、鎌倉時代に入る頃から(東国に陣取る武士の勢力が増すにつれて)、今まで高貴なものに対して使われて「の」の使用が少なくなり、「が」の使用範囲の例が多くなったとあります。 貴族文化から武士文化に変わってきたことが用語の使い方に変化をもたらしたということでしょうか。
その他の回答 (5)
- NOMED
- ベストアンサー率30% (522/1725)
例えば 私が買った私の本 所有者は、私 つまり、 私の「買った本」、所有者は私 私が「買った本」、所有者は誰か不明
- g27anato
- ベストアンサー率29% (1166/3945)
「私が買った」+「本」と、 「私の」+「買った本」との、 …微妙な違い。 「本」を省略して意味が成り立つか、 「買った」を省略して話が通じるか、 …その程度の違い。 日本語の用法は曖昧。 文章上の意味に大差は無いので、 …言い方、使い方は当事者の自由。
- marisuka
- ベストアンサー率38% (657/1685)
「の」は文の中にある小さな「主語・述語」の主語につきます。 質問者様の例文では別にかまわないのですが、次の例文を見てください。 「私が買った本がなくなった。」 ほら、一つの文に「が」が二つもあって、不細工というか、紛らわしいでしょう。それを区別するために、文の中の小さな「主語・述語」の主語には「の」をつけるのです。文全体の主語には「が」をつけます。 「私の買った本がなくなった。」 「私が買った」が、文の中の小さな主語・述語のセットですね。 (この「の」は、文法では、文中の節の主格を示す格助詞っていいます。) ということで、ご質問の二つの文は、どちらも通じますが、「の」を使う方がすっきりした文になります。
お礼
詳しいご説明をありがとうございました。「が」は強調のイメージがあるので、私が買った本、を強調したいときだけ使うイメージですよね。
- chachaboxx
- ベストアンサー率23% (412/1777)
「の」はおかしな文法ですね。 「私の本は…」や 「私のお金で買った本は」ならOKです。 「の」は動詞の前には付かないのでは?
- Sakura2568
- ベストアンサー率42% (2135/5051)
が は私にくっつく語 の は本にくっつく語 上は私が主役。私の行動の説明。 下は本が主役。本の説明。
お礼
なるほど!だから「が」は他の人の本と比べているイメージがあるのですね。ありがとうございました。
お礼
詳しいご説明をありがとうございました。「が」の方が多く使われるようになったのですね。 イメージ的に、「が」を使うと強調だと思っていました。 「私が買った本は高かった」と言われれば、他の人の本もいろいろあるなか、私の本、が高い、というイメージ。 「私の買った本は高かった」は、他に別に比べる相手はいなくて、単にその本が高かった、というイメージ。 これは間違っているのでしょうか。