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2格とvonの使い分けについて

いくつかサイトを見ますと、 書き言葉と話し言葉の違いとする説明が目につきました。 他には地域差などとも、あった気がします。 理解としては、そのぐらいで良いのでしょうか? もしこれ以外に何か注意することがありましたら、教えていただけると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。

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回答No.1

そのぐらいの理解でよいと思います。 ドイツ語の2格はいろいろと問題が多く、 時代による変遷があったのはもちろん、現在でも流動的で、 また、話し言葉と書きことばの間での乖離の仕方が大きいです。 ドイツ語が話されている国の各地域を考慮すると限りがないうえ、 母語話者にも誤用が多くみられるので、 ごく基本的な傾向だけ知っていれば十分と思います。 御質問はとりあえず von との使い分け、ということで、 「2格の付加語的用法と von+3格の言い換え」に限定されているので、 これに関しては、それほど問題はないでしょう。 das Auto meines Vaters のような使い方が付加語的な用法ですが、 このような2格にはいくつかの機能があります。 「所有の2格」は、今挙げた das Auto meines Vaters のように、誰の所有かを表します。 die Besichtigung eines Museums(博物館の見学)の場合は「目的語の2格」、 besichtigen(見学)の目的である Museum を2格で表します。 das geschrei der Kinder(子供たちの叫び)なら「主語の2格」、 「子供たちが叫ぶ」からです。 さらに細かな分類がありますが、いずれにしてもこれらはみな「付加語的用法」です。 すでに30年近く前のドイツの文法書に、 「日常語で付加語的属格(2格)が使われるのはまれ」と書いてあります。 上に挙げたような例も、話し言葉では、 das Auto von meinem Vater die Besichtigung von einem Museum das Geschrei von den Kindern が普通です。 全く使わないとは言いませんが、だいたい von を使っておいて問題ありません。 書きことばの場合は文体の違いということがあるので、 必ずしも2格ばかりしか使わないということではありません。 若者向けの読み物と新聞のニュース、娯楽小説と論文の間では相違が出て当然です。 むしろ混乱するのは、格支配が決まっている前置詞の用法などです。 本来2格支配の wegen などの前置詞を、 話し言葉で3格とともに使う傾向が出てきてはいます。 これは方言ともある程度関係があり、 バイエルンの歌手による Wegen dir というタイトルの歌がヒットしたことで有名になりました。 標準語では Deinetwegen というのが正しいです。 laut+2格「~によると」なども、3格が使われることが多くなっているといいます。 正しい用法は、laut eines Berichts ですが、laut dem Bericht が増えています。 逆に、書き言葉では2格を使う方が格調高いという思い込みから、 entgegen dem Protokoll(記録に反し)などの、本来3格を使うのが正しい前置詞を、 entgegen des Protokolls のように、誤って2格とともに使うジャーナリストも多いそうです。 このような前置詞に関しては、話し言葉でも書き言葉でも、 辞書の規定通りにしておくのが無難でしょう。 回答後半は質問から少し外れましたが、 2格に関して話しことばと書きことばの違いと言うときは、 この問題にも触れておかないわけにはいきません。

noname#239538
質問者

お礼

>このような2格にはいくつかの機能があります。 知らず、意識しておりませんでした。勉強になりました。 >回答後半 こちらも知らず、勉強になりました。 頭に入れておきます。

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