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書き言葉と敬語

こんにちは、 日本語を学習している友人から書き言葉について尋ねられ、以下のように説明しようと考えています。当方の理解は正しいでしょうか。 日本語における書き言葉とは、コミュニケーションのための言語ではなく、新聞や契約書のように事実を述べる場合や、文学作品などのように俯瞰的に状態や感情などを叙述する場合に、主に用いられる表現方法。手紙に代表される意思疎通のための文書はいわゆる書き言葉とは呼ばれず、話し言葉を文字に置き換えた表現と考えられる。 いかがでしょうか。

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回答No.1

いくつか誤解があるように見受けられます。 1.コミュニケーション コミュニケーションというのは、会話に限りません。 情報の伝達はすべてコミュニケーションです。 テレビや新聞をマスコミと言いますよね? マスコミとは、「不特定多数の人々に対して大量の情報が伝達されること。また、その媒体であるマスメディアのこと」です。 新聞記事も小説もコミュニケーションの一種です。 2.書き言葉 日常会話ではあまり使われず、主として文章を書くときに特徴的に現れる言葉遣いのことです。 話し言葉は逆に、文章を書くときにはあまり用いられず、主として親しい間柄での日常会話に特徴的に現れる言葉遣いのことです。 書き言葉は手紙にも使われます。 たとえば、 「寒くなって参りましたが、いかがお過ごしですか?」 なんて、面と向かっていったら、怪訝な顔をされるでしょう。 3.話し言葉と書き言葉 はっきりとした境界があるわけではありません。 デスマス調が話し言葉ということはないし、書き言葉を耳にすることがないわけではありません。 たとえば、演説や講演はかなり形式張っており、書き言葉に近くなります。 話すように書け、という文章読本もありますが、実際に話すように書いたら、読みにくくて仕方ありません。 一般的にいえば、 終助詞ヨ、ネ、ナなど:書き言葉に少なく、話し言葉に多い 主語の倒置:話し言葉に多く、書き言葉に少ない 省略:話し言葉に多く、書き言葉に少ない 等の違いがありますが、明確に線を引けるわけではありません。 私が今書いているこの文章は、明らかに話し言葉ではありません。 やや話し言葉に近い書き言葉です。 っていうかさ、きもいよね、あのひと。(話し言葉) それはともかく、あの人は気持ちが悪いですよね。(話し言葉と書き言葉の中間) なにはともあれ、あまり親しくなりたいとは思われぬ人物である。(書き言葉) 4.口頭での会話 実際の会話を録音してみると分かりますが、言いよどんだり、言い直したり、主語と述語が合っていなかったり、むちゃくちゃです。 「あのさ、ま、いいんだけどさ、あのー、あれ、さっきのあれさ、ちょっとまずいじゃないかなって、いやべつにおこってるわけじゃないんだけどさ、つまり、おれはいいんだよ、でもあいてがさ、おこらせちゃったらまずいじゃん、だからさ、おまえのために言ってる、じゃないけどさ、」 上に書いたのは話し言葉を文字に置き換えただけです。 手紙でこんな書き方はしませんよね?

myownprvt
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 1. その通りです。ご指摘ありがとうございます。 3. 「ニュース原稿は話し言葉で書かれている」「一般的に書き言葉は『だ、である』/ 話し言葉は『です、ます』」という記述を各所で目にしたことから先の理解に至りました。しかしご説明いただき、前者はニュース記事=常体=書き言葉を比較した発言、また後者はそれぞれの特徴的な点を挙げたに過ぎず、境界を示していたわけではないことが理解出来ました。 ご回答頂きありがとうございました。

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