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ブレトン・ウッズ体制 IMFの融資について

36歳 女性 通信制大学で勉強する社会人です。 ブレトン・ウッズ体制の下では、IMFが、「基礎的不均衡」の状態にある赤字国向けに融資制度を用意したそうですが、アメリカは経常赤字が大きいことが原因でドルの信認が低下し体制崩壊に繋がるに至ったにも関わらず、なぜIMFから融資を受けなかったのですか? ご教示よろしくお願い致します。

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回答No.1

>ブレトン・ウッズ体制の下では、IMFが、「基礎的不均衡」の状態にある赤字国向けに融資制度を用意したそうですが プレトン・ウッズ体制とIIFは別物ではなく、プレトン・ウッズ協定に基づいて設立されたのがIMFです。 アメリカの金本位制とIMFを基本とした体制をプレトン・ウッズ体制と呼んでいます。 時にはIMF体制と呼ばれることもあります。 当時のIMFはプレトン・ウッズ協定が終了した現在のIMFとでは目的というか機能が若干違っていました。 プレトン・ウッズ協定が機能していた時期に財政赤字国向けに融資制度を用意していたのは、IMFと同時期に設立された国際復興開発銀行(International Bank for Reconstruction and Development, IBRD)です。 >アメリカは経常赤字が大きいことが原因でドルの信認が低下し体制崩壊に繋がるに至った、 プレトン・ウッズ体制というのは、アメリカが保有する金を元にして維持されていました。 ドルの信認が低下したのはアメリカの経常赤字が拡大したことが直接の原因では無く、プレトン・ウッズ体制を支えていたアメリカの金本位制の元となる金の保有量が激減して金本位制を維持できなくなったのと、当時進行していたインフレを抑制できなかったことが原因です。 注)経常赤字、金の流出、インフレの進行、ドルの信認低下という各現象は各々独立したものではなく相互に関連していてお互いが原因であり結果であるのと同時にヨーロッパや日本の経済復興も関与していますのでご注意ください。 >なぜIMFから融資を受けなかったのですか? 当時のINFは現在とは違いアメリカの金本位制に依存していました。 極端に言いますと、アメリカの財政が不調になるということはIMFが機能不全になるということです。 平たく言えば金(カネ)の出所は一つですのでたらい回しをしても問題は片付かないということです。 これを解消するためにアメリカが金本位制を廃止したり新たにスミソニアン協定が結んだり特別引出権(Special Drawing Rights, SDR)を設けたりしています。 同時にIMFの目的も変わってきています。 Wikipediaの「国際通貨基金」に経緯が記載されています。(文章が分かり難いので注意して下さい) 各用語の解説も各々ありますので一度目を通して見てください。

potetito
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 IMFの設立も含めて、ブレトン・ウッズ体制なわけですね。 経常赤字国への融資を行うのは、IMFではないでしょうか? IBRDはあくまで復興が目的であると、複数のサイトで見かけました。 参考⇒<http://diamond.jp/articles/-/53106> 経常赤字そのものがドル信認低下の原因ではなく、アメリカの金保有量とインフレが原因であったとのことですが、仰る通りこの3つは全てリンクしているのであり、IMFは何故ドル信認低下を止めるための融資を行わなかったのかと質問したいです。 IMFには各国が出資しており、アメリカの出資額は17%のようですが、残り83%は他国の出資であったはずであり、金ドル本位制が行き詰って制度の崩壊によって世界中に影響が出るのであれば、各国で出資して体制維持できたのではないでしょうか? それとも、体制を維持しない方が良いとの判断の上にネグレクト的な静観をしていたということでしょうか? Wikipediaの記事も見ましたが、もう少し勉強が必要なようです。 ご回答、ありがとうございました。

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