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銀行の中小企業に対する融資実態について
銀行の融資の実態について知りたく、下記の通りお尋ねします。どうぞよろしくお願いします。 1.融資の際に取り交わす「銀行取引約定書」の改訂について 契約形態が差入れ方式であることや、中小企業にとって厳しい内容であること等から現在改訂の方向にあるようです。既に一部地方銀行においては改訂の確認がとれますが、都市銀行においてはその動向が見えません。改訂の方向にあることは違いないところと思われますが現状はどうでしょうか。 2.中小企業への融資の実態について (1)昨年の10月より信用保証制度は縮小され、貸倒れの損失については銀行等も20%を負担することになりました。このことにより中小企業への融資実態は変化したのでしょうか。それとも基本的に変わりないのでしょうか。 (2)中小企業への融資は、信用保証付でない融資もあるのでしょうか。あるとすればどのような場合でしょうか。例えば、融資格付けでの優良企業等がその対象でしょうか。その他のケースもありますか。 3.中小企業への融資の際の評価について (1)中小企業が営業または経常赤字解消ために、特別利益で益出しし黒字化した場合、それは黒字として評価されますか。それとも実質赤字と評価し、融資格付けを引き下げますか。特別利益とは例えば生命保険の含み益等です。土地等売却等による含み益もあります。 (2)特別損失例えば役員退職金支給で一期だけ税引き前赤字を出したとします。このような場合でも融資枠や金利に影響を与えますか。
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- ojisan-man
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ANo.1です。 信用格付作業では、一般的に何十項目もの財務指標を使い、統計学的なモデルでランク付けしていきます。 従って1回赤字が出たからといって、それだけの理由で格付が大きく変わる訳ではありません。 しかし赤字が出るということは、他の財務指標にも様々な影響がでているでしょうから、前年より格付が良くなるはずはないでしょうね。 それと、格付作業と自己査定とは別問題です。 格付は通常10~13ランクくらいを上下しますが、自己査定においては、 正常先・要注意先(要管理先も含む)・破綻懸念先・実質破綻先・破綻先の5つの区分に分けられます。 格付の上下よりも自己査定のランクダウンの方が大きな影響があります。 赤字の内容によっては、いきなり自己査定が低下することもあるでしょうね。
- ojisan-man
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1.銀行取引約定書については、現在は多くの金融機関で「差し入れ方式」から「相互調印方式」に切り替わっています。 ただこれは銀取についてだけで、その他の約定書はこれからの課題のようです。 >中小企業にとって厳しい内容であること等< 何を指しているのか分かりませんが、相互調印方式への変更時に文言もかなり見直しはされたようです。 2. (1) その金融機関の考え方にもよるでしょう。 (2) 全国の信用保証協会の保証債務残高は約30兆円、一方全国の銀行の中小企業向け貸出残高は数百兆円単位ですから、むしろ保証協会の保証がつかない貸出が大半です。 3. (1) 赤字が一過性のものか、来年以降も続くのかの判定に重点をおきます。原資は何であれ、特別利益を出すことで黒字を確保できたなら、それはそれで評価するでしょうが、次年度以降がどうかが重要でしょう。 (2) 一過性の赤字はその企業の実力ではありませんから、そのことだけで企業評価に大きな影響を与えることはないでしょう。しかし役員退職金で赤字にしたのなら、その退職金が何処へ行ったのか、自行の預金になっているかどうかは大変興味はあるでしょうが。
補足
ご回答頂きありがとうございます。たいへん参考になります。 恐縮ですが、加えてお尋ねします。 3.の(2)の回答に関して 銀行の融資格付けは一定の金額までは機械的に行うので内容にかかわらず赤字は格付け上不利に働くと聞いたことがあります。これは誤りでしょうか。
お礼
ご回答をありがとうございます。 たいへん助かりました。感謝申し上げます。