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数学の集合
数学の集合を使って、 議論の際に、問題点とかを区別したり、 いろいろと、便利な集合ですが、 集合の考え方の、デメリットや欠点は何かあるのでしょうか?
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視点が間違っていたらそれきりです。 ベン図は、包含関係が命です。そこに間違いがしばしば現れます。 優秀な人、真面目な人、根気強い人、という枠を同じ空間に書くことはいいのですけど、自分の価値観で最初から包含関係をつくってしまって、なぜか優秀な人の中にだけ真面目な人がいたりするような図面をしばしば見ます。 これは概念図を作る前に、真面目じゃないと優秀じゃないというような思い込みで作ってしまうからです。 完全に包含する2つの概念なのであれば、どちらかは描く必要がないものです。だから交点があって、それであるが別の概念ではそうである場合そうでない場合があるという交差関係がなければたいがい概念の作り方に間違いがあります。 アフリカにしか黒人がない図になっているとか、日本人にイスラム教徒がいない図面なんていうのはしばしば描きがちな図です。 把握すべき方法が間違っていますけど、図で議論すると、そもそもその図面が適切かどうかの議論が抜けがちで、あたかもそこにあるのは絶対の証拠であるように錯覚して、本質を見失いながら空回りの議論になってしまう危険があります。 絵というのは、文字でないのでアタマの中で通常の論理を展開するのと別なところに働きかけます。それが集団カン違いの原因になるのです。
お礼
arigatou
補足
ありがとうございます! とても勉強になりました。 仰るとおりですね。 例に上げられた優秀な人のお話の様に、社会的な概念の場合のベン図は難易度が高そうですね。 ある本で、心の病気は脳の病気の部分集合、という文章があり、とても分り易かったのですが、 自然科学的な概念の場合は、ベン図は使いやすいけど、 社会科学とか人文系の概念のベン図は間違いが起き易そうですね? ※脳や心も、考え様によっては人文系かも知れないですけれど笑