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一般にP,Qがxについてのn次式以下の整式であると
一般にP,Qがxについてのn次式以下の整式であるとき、等式P=Qがn+1個の異なるxの値に対して成り立つならば、こも等式はxについて恒等式である。 とありますが、この命題はなぜ成り立つのでしょうか?
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- 上野 尚人(@uenotakato)
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P-Q で表される多項式を R とする。 R は xについて n次以下の多項式である。 R=0 が n+1 個の異なる x の値 a_1 , ... , a_(n+1) に対して 0 となるとき、多項式Rは互いに異なる1次式 (x-a_1) , ... , ( x - a_(n+1) ) を因数にもつので、多項式Sを用いて R = (x-a_1)× ... ×( x - a_(n+1) ) × S と表される。 ここでRがn次以下の多項式であることより S=0 となる。 よって P-Q=0 すなわち P=Q となる。 …でいかがでしょうか。
- jcpmutura
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P(x)=Σ_{k=0~n}p(k)x^k Q(x)=Σ_{k=0~n}q(k)x^k n+1個の異なるxの値を {x(j)}_{j=0~n} とすると j=0~nに対して P(x(j))=Q(x(j)) だから Σ_{k=0~n}p(k){x(j)}^k=Σ_{k=0~n}q(k){x(j)}^k だから Σ_{k=0~n}p(k){x(j)}^k-Σ_{k=0~n}q(k){x(j)}^k=0 Σ_{k=0~n}{p(k)-q(k)}{x(j)}^k=0 n+1次元縦ベクトルを Y={p(k)-q(k)}_{k=0~n} とする (n+1)*(n+1)の正方行列を A=([{x(j)}^k]_{k=0~n})_{j=0~n} とすると AY=0…………(1) となる 異なるi≠jに対して Aのi行ベクトルを A(i)=[{x(i)}^k]_{k=0~n} Aのj行ベクトルを A(j)=[{x(j)}^k]_{k=0~n} として sA(i)+tA(j)=0 となるs,tがあるとすると s+t=s{x(i)}^0+t{x(j)}^0=0 s≠0を仮定すると t=-sだから s{x(i)-x(j)}=s{x(i)}^1+t{x(j)}^1=0 s≠0だから両辺をsで割ると x(i)-x(j)=0 両辺にa(j)を加えると x(i)=x(j) となってi≠jだから {x(j)}_{j=0~n}がn+1個の異なるxの値である事に矛盾するから s=0 t=-s=0 だから t=0となって A(i)とA(j)は1次独立となる Aの異なる行ベクトルが1次独立だから Aは正則だから Aの逆行列A^{-1}が存在するから(1)の AY=0の両辺に左からA^{-1}をかけると Y=A^{-1}AY=A^{-1}0=0 Y=0 Y={p(k)-q(k)}_{k=0~n}=0 だから k=0~nに対して p(k)-q(k)=0 だから P(x)-Q(x) =Σ_{k=0~n}p(k)x^k-Σ_{k=0~n}q(k)x^k =Σ_{k=0~n}{p(k)-q(k)}x^k =0 だから P(x)-Q(x)=0 両辺にQ(x)を加えると ∴ P(x)=Q(x) この等式はxについて恒等式である