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空母カヴールのスキージャンプ設置位置
空母いぶきという漫画を見ていていぶきの構造が変な構造だなと思ったら、空母カヴールが似ていました。 変というのはスキージャンプの設置位置で、通常空母の一番先端にスキージャンプ台があると思いますが、空母カヴールは先端より少し後ろです。 なぜ先端ではないのでしょうか? 素人発想では発艦甲板は長ければ長いほどいいように思いますし、長い必要が無いにしても発艦甲板を一番前に持ってきたほうが後ろに自由なスペースができるような気がします。
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カブールは近接防御兵器としてオート・メラーラ 76 mm 砲を艦首と後部右舷に装備する予定されているそうです。 http://www.jiji.com/jc/v2?id=20100503aircraft_carriers_of_the_world_14photo 想像図を見ると艦首部の砲の射界を確保するためスキージャンプ台をずらしたものと思われます。 しかし、まだ砲本体は搭載されておらず、管制レーダーの基部だけ搭載されているようです。 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b6/Cavour_%28550%29.jpg 艦尾側は基部の上にレーダーが搭載されていますが、砲は未装備です。 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e5/Cavour_%28550%29_-_Civitavecchia_harbour%2C_Italy_-_June_2011.jpg
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- eroero4649
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いぶきには、海自のくう・・・護衛艦いずもと同じ場所(右舷艦首)にCIWSが搭載されています。このCIWSを撤去しないままスキージャンプ台をつけようとしたのでしょうね。それで、デザインの参考にしたのがイタリア海軍のカヴールだったと思います。 魚雷一発で大破着底した戦艦を作るイタリア海軍のフネをデザインの参考にするあたりかわぐちかいじ先生もわかってねーよなーと思うところですが、マンガ家としてのデザイン優先だったのではないかな、とあえてフォローします。 実際のいずもの先端にあるCIWSはまさに「とってつけた」って感じでついていて、いざというときに取り外せるようになっているのは一見してわかります。私も実は間近で見学させてもらって「これ、簡単に撤去できるじゃん」と気づいたのです。「これは空母ではないですよ」という言い訳のための政治的な一品だなと思いました・笑。 かわぐち先生もおそらく何かの機会にいずもを見学したことがあるのではないかなと思いますが、読者に「いぶきっていずも(かが)だよね」って分かってもらえるようにあえてあのCIWSをそのままいぶきにも搭載したと思います。 実際の運用で考えると、カヴールでさえいずもの位置にはCIWSみたいなものはつけていません。そこからヘリの運用をするからです。ヘリが離着陸するためにはあんな位置にCIWSがあったら危険です。着艦に失敗したらCIWSに突っ込んじゃうんですから。だからヘリの運用を考えたらCIWSは撤去しないといけません。でも、CIWSを撤去したらいずもっぽさがなくなります。それでいずもとカヴールを足して2で割ったデザインにしたのではないかなと思います。まんまいずもにするより、ちょっといじってデザインに変化をつけたほうが面白いじゃないですか。 「ロボットの左腕についているドリルみたいなもの」だと思えばいいと思います。ロボットの腕にドリルがついてても、たぶん意味はないじゃないですか。でも、ロボットの左腕といえばドリルがお約束です。「カタパルトがついてない空母はスキージャンプ台がお約束」みたいなものですから、ああいうふうにしたのではないかなと思います。
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なるほど現役のヘリ空母護衛艦にいちばん近い形を探したらカブールですか。合点がいきます。ご回答ありがとうございました。
- jgk99
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私は、いぶきもカヴールも知りませんが、いくつか考えることがありましたので書かせてもらいます。 まず、空母であれば、発艦時は船を「たてる」というそうですが、風上に向けます。 もし、スキージャンプ式だと、向かい風ではなく、海面から吹き上げる風ができて、発艦直後の飛行機に不安定な気流を作ることになるのではないですか。 また、太平洋戦争前だったと記憶していますが、暴風の中で飛行甲板の先端部が大きく破壊された事故があったと聞いたことがあります。これは強度で補強すれば良いのですが、船が無駄に重くなります。 もう一つ、強風の中で船を「たてる」と、船の先端部は大きく上下します。もし発艦に十分な距離がとれるのであれば、先端部は避けるべきなのではないですかね。船の場合、揺れの中心は中央の後方よりにあると聞きました。 素人考えですが、どうでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ただ空母の風に船をたてるってのは艦載機を離陸するときに合成風力をえるためなので、舳先をそのまま風上に向けるのではなくて飛行甲板を風上に向けるのではないでしょうか?
- fujic-1990
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ほとんど泳げないので海は嫌いなんですが、飛行機や船は好きで海上自衛隊の本は何冊かもっています。 たぶん、ですが、「空母いぶき」はヘリ空母か、軽空母という設定なんじゃないですか。コミック4を引っ張り出して見てみましたが、艦橋が大きく見えます。アメリカの原子力空母は艦体が大きくて、あれほど艦橋は目立ちません。 軽空母だと、空気(風)や波の影響を受けやすいのです。すぐバランスを崩しますが、これが航空機の離発着には大敵です。 なので、空母いぶきも微妙なバランスで甲板が水平を保つように設計されているはずです。 ところが、小学校か中学校で習った「作用・反作用の法則」が正しければ、航空機は自分が高く飛び上がるために、艦体を強く下へ押しているはずなのです。 離陸の都度、艦体はジャンプ台で一番下へ押し下げられるわけです。 もしジャンプ台が艦首、つまり艦の重心から一番離れたところに取り付けられていると、シーソー(ぎったんばっこん)の原理で、艦首の上下動が一番激しくなるのです。 おまけに、ジャンプ台は艦体から海側へちょっとせり出すように作られています(コミック4-12頁、146頁:これらの絵は正確)。なので、押された時に、上下動だけではなく斜め動も混じります。 すると、発艦の邪魔になりますので、連続発艦ということができなくなります。艦体が安定するまでかなり時間がかかりますから。 なので、できるだけ滑走路を長くとり、同時に艦体に複雑な動きをさせないような位置、つまり艦首より少し引っ込んだ位置にジャンプ台は設置されているのではないか、と思うのです。 シーソーでも、支点から離れたところの上下動は大きくても、支点近くの上下動はたいしたことがありませんからね。揺れても、なれれば連続発艦できるのではないでしょうか。 そういう理屈での、先端より少し後ろに設置されているものと思います。 因みに、垂直離着陸機で有名なハリアーの空母バージョン「シーハリアー」用ジャンプ台は、角度7度で作られているようです。日本で今嫌われている某機は、ジャンプ台のない護衛艦「かが」でも搭載されるみたいな噂がありますね。
お礼
あ、確かに角度ついてますね。 垂直着陸機で着艦滑走路要らないのになんなんですかねこの確度? ご回答ありがとうございました。
- tak7171
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素人の推測です。カヴールにしてもいぶきにしてもアイランドが巨大なので、船体軸上に飛行甲板を設置した場合、その巨大なアイランドが航空機の離着陸に干渉する可能性があると思われます。なのでアイランドと飛行甲板を船体幅内でできる限り離さなければならないため、あの位置にあの長さで飛行甲板を設置したのかと思います。飛行甲板も多少の長さの差はスキージャンプ台の角度で補えますし、仮に飛行甲板を艦首位置まで伸ばしては、ただでさえトップへビーな船体のバランス(見た目でなく、運用時の安定性が)がおかしくなるのではないかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに空母としての運用より船としてのバランスを重視したら飛行甲板は少し後ろに下げたいでしょうが、現実にははるかにでかいアドミラル・クズネツォフやクイーンエリザベスも先端にスキージャンプがあるんですよねえ。
お礼
なるほどメララ速射砲、普通は空母にそんなもの載せないですがイタリアとなると象徴としてセールスとして載せないわけいかないですね。 なんともイタリア独自の回答がでてきて面白いです。 ご回答ありがとうございました。