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基軸通貨のアメリカ
このような言い方があります。 【アメリカは世界通貨の発行権を持っているので、いくら借金しても輪転機をまわすだけでいい。】 基軸通貨の事を言っています。 この文章自体の意味はわかります。 基軸通貨の信用度は当然、世界一なので、いくら刷っても暴落はまず、ありえない。 ということですよね? さて、アメリカは借金大国です。 日本もアメリカ国債を大量に買っております。 「アメリカが国債を発行」と言うのがつまり、借金ですが(日本とか中国とか色々の国が買っている(貸している)わけです。) 冒頭の文章に戻ります。 【アメリカは世界通貨の発行権を持っているので、いくら借金しても輪転機をまわすだけでいい。】 「輪転機をまわす」とは、ドルを印刷することです。 (実際に紙に印刷するかどうかの話は不要です。) ■質問です。 上記文章からは、 ドルを印刷出来るのだから、いつだって借金返せますよ。 といった解釈がされるはずです。 私もそう感じます。 だったら、諸外国の手をわずらわして借金(国債押し付け)する前に、 金が必要ならその段階でドルを印刷すればいいのじゃないですか? なんでアメリカは、他国に借金しているのでしょうか? 基軸通貨なのだから、他国に借りる暇あったら、さっさと刷れば良いのでは?
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- ichikawa2017
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アメリカ国債と言うのは、アメリカ合衆国の財務省が発行する公債です。 平たく言えばアメリカ政府の借金の証文です。 一方基軸通貨となっている米ドルは、アメリカ国内に12行ある連邦準備銀行が個々に発行しています。 この連邦準備銀行というのはいわば民間企業です。 この点が財務省管轄下の日本銀行と本質的に違います。 この連邦準備銀行を統括しているのが連邦準備制度理事会です。 ここでややこしいのが、連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board, FRB)、連邦準備銀行(Federal Reserve Bank, FRB)と略称がどちらもFRBだという点です。 「アメリカは世界通貨の発行権を持っているので、いくら借金しても輪転機をまわすだけでいい。」 というのは正確には「アメリカの12の連邦準備銀行は発行権を持っているので、連邦準備銀行がいくら借金しても輪転機をまわすだけでいい」ということです。 つまり、借金である国債を発行しているアメリカ政府は関係がないということです。 これは日本でも同じです。 お札を良くご覧いただければわかりますようにあくまでも日本銀行券です。 政府が発行権を持っているのは補助通貨である硬貨だけです。 硬貨には日本国と刻印されています。 >基軸通貨なのだから、他国に借りる暇あったら、さっさと刷れば良いのでは? 他国から借りているのは、アメリカ政府です。 さっさと刷りたくても刷れません。 法律上アメリカ政府が発行できる政府紙幣は3億ドルが上限とされています。 現在流通しているドル紙幣とは別な紙幣を発行する必用があります。 リーマンショック直後に連邦準備銀行がバンバンお札を発行したことがあります。 銀行として金融制度の安定化のために発行したのであってアメリカ政府のために発行したわけではありません。 基軸通貨であり続けるには国としての経済力だけでは無く軍事力も必要です。 国全体の経済力を維持向上させたり軍事力を維持し続けるのは政府の仕事です。 政府がしっかりしていないと、基軸通貨という地位が保全できません。 基軸通貨でなくなれば連邦準備銀行のメリットが著しく損なわれます。 つまりアメリカ政府と連邦準備銀行は持ちつ持たれつの関係だということです。
- Broner
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『(1). 国債を発行し、市中にマネーを流通させるのと、 (2). 輪転機を回し、市中にマネーを流通させるのとでは、 マネーサプライに違いがあるのでしょうか?』ですか。 世界の多くのマスコミによると、米国FRBは、非公式に、輪転機を回し、市中にマネーを供給していると言っています。証拠はありません。 この場合は、国債を発行と違って、満期での元本金利の返済はありません。 だから、輪転機を回し、市中にマネーを流通させるとは、大きい声では言えないのです。 基軸通貨に、そんな利益があるとは、知らないでいて欲しい。 そのように、想定します。ご自分で、確かめて下さい。
- Broner
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『アメリカは世界通貨の発行権を持っているので、いくら借金しても輪転機をまわすだけでいい。 基軸通貨の事を言っています。』ですか。 アメリカが、世界通貨の発行権を持っているのは、世界の物価を安定する義務も、合わせ持っているのです。 米国が、輪転機をまわし、マネーサプライを大量に増やせば、物価は2倍、3倍、7倍と高騰します。 そうすると、年金生活者、預金金利での生活者は、破綻して、社会問題になります。 対策が必要です。 だから、米国のマネーサプライを増やせる量は、世界の物価を一定に保つために必要な量だけです。 毎年、世界は、労働により、資産を増やし続けています。 山林を農地にする、農地を宅地にする、農地を工場にする、不動産価値の増加。 資源の増加、鉄などの金属生産、特に、貴金属の増産。 工場の増設、効率化。 公共物の増加、道路、鉄道、空港、港など。 こう言ったものの、資産増加分だけ、マネーサプライを増やせる。 働かなくても手に入る。 これが、限度です。 だから、米国は、世界警察で、使った費用をこれで賄っていたが、出費の方が多く、赤字国債を大量に発行していた。
- eroero4649
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>基軸通貨なのだから、他国に借りる暇あったら、さっさと刷れば良いのでは? その理由はですね、質問者さんがいう「アメリカは世界通貨の発行権を持っているので、いくら借金しても輪転機をまわすだけでいい」にあります。 その発言は、市井の人々、まあ精々が経済評論家の言葉となります。決してFRB議長の言葉ではありません。 イエレンさんがそんな発言をしたら、世界中の経済が大騒ぎになるでしょうね。
補足
ありがとうございます 「米国のマネーサプライを増やせる量は、世界の物価を一定に保つために必要な量だけです。」 なるほど、さすがに限度があるのですね。 ところで、(1)国債を発行し、市中にマネーを流通させるのと、(2)輪転機を回し、市中にマネーを流通させるのとでは、マネーサプライに違いがあるのでしょうか? 帳簿上の違いはわかりますが、実態としてのマネーの価値の変動への影響は、(1)と(2)では何か違いがありますか? もっと言いますと、国債(つまり借金)であれば、輪転機とは違うので、暴落しない、といった意味でしょうか?