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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:源氏物語-澪標の巻(文法問題))

源氏物語 澪標の巻:文法問題について

このQ&Aのポイント
  • 源氏物語-澪標の巻における文法問題について考察します。
  • 岩波と新潮社の日本古典集成での記述の違いについて解説します。
  • 最初の歌の仮定法に関して、「ば」が正しいとの意見を提案します。

質問者が選んだベストアンサー

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  • kzsIV
  • ベストアンサー率53% (238/446)
回答No.1

 仮定条件法は未然形で、既定条件法は已然形で表します。これらを承ける「ば」は、係助詞「は」が動詞語尾に直結したために連濁効果によって濁音化したものです。  助動詞「ず」や形容詞は本来の未然形が使われなくなった時期があり、代用として(古い準体法に相当する)連用形を名詞扱いして、これらに係助詞「は」をそのまま添えて仮定条件法に代用しました。  万葉集・記紀歌謡のほうでは、「ずは(ズワ)」と読むことが徹底しているようですが、中古・中世のものについては人によりけりのようです。  なお、「ク語形」につく「願はくは」も「ネガワクワ」と発音することになります。  「ズワ」という言い方は長く続いたようです。「ズバ」と言う言い方は文法的見地から国学者が始めたのではないでしょうか。  「ズワ」という言い方は訛って「ズア」「ザー」となります。江戸末期の庶民は次のせりふを抵抗なく聞き入れます。  「知ラザーイッテ聞カシャーショー」

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質問者

お礼

ありがとうございました。 「ずは」は仮定を表すのですね。三省堂の新明解古語辞典を見ましたら、確かに、接助の「は」は打消しの助動詞「ず」の連用形に付き、仮定した場合の条件をしめす。、、、ナラバ。とありました。  一方、「ば」を見ますと、未然形に付いて、仮定した場合の条件を示すとありました。となりますと、 打消しの助動詞「ず」の未然形は「ず」か「ざら」なので、「ずば」と言っても通じる。 つまり、源氏物語のこのケースはどちらも正解ということになりますか。 いずれにしても、貴殿のご説明がわたくしの疑問を一気に解きほぐしてくださいました。 「知ラザーイッテ聞カシャーショー」のセリフがよく理解できました。 適切なご解説にあらためて感謝いたします。

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