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ハリーポッター ドビーの自称「he」の理由は?
- ハリーポッターに登場する屋敷しもべ妖精のドビーが、自分のことを「he」と言う理由について疑問があります。
- 原作を読んでいると、ドビーは自分で自分のことを「I」ではなく「He」と呼んでいます。
- これは、奴隷やしもべといった雰囲気を出すための表現なのか、それともドビー独特の言い回しなのか気になります。
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自分の事を三人称として扱うという現象は、英語で illeism と呼ばれ、これは場合によって使われる理由が異なります。 上記の場合にはしもべが位が上の者に話しかけているからで、これは sir が使われていることから分かります。今はこういう事はしませんが、まだ貴族社会であった頃には、召使が "Your humble servant is ready to serve you, sire," 等と自分を三人称で話す事もありました。また現在でも通訳中に通訳者が自分の意思を告げたい場合には、"The interpreter wishes to speak to XXXX" というように通訳サービスを利用しているクライアントに話しかけますが、これは通訳はあくまで conduit であり、客観的な立場にあること、また誰かの話した事を通訳しているのではないので、困惑を避けるためです。 ただ現在で自分の事を三人称で呼ぶ人間は、良くて変わり者、普通ならエゴの強い人間と解釈されます。英語ですがこの現象にまつわる記事はこちら:https://mic.com/articles/111300/the-psychological-case-for-talking-in-the-third-person#.o7SuNtpVo また英語の Wikipedia で illeism を見ると、この様な話し方をする有名人のリストが見られます。日本でも知られた名前は、Salvador Dali あたりでしょうか。
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> それともドビー独特の、ちょっと変わった言い方なのでしょうか? おそらく、こちらだと思います。奴隷やしもべだからといって、一人称"I"を使わないようにするというのは、特に一般的ではなさそうです。 ドビーが一人称でどう言っているか、他の例も見てみようと思います。 ・ハリーポッター対訳(夏への扉、羊たちの沈黙、ハンニバル) http://blogs.yahoo.co.jp/willmollywilly/35308916.html > “Dobby would be honored to help Harry Potter!” > 「ドビーは、ハリー・ポッターのお手伝いをするのが光栄なのです」 > “And if Dobby does it wrong, Dobby will throw himself off the topmost tower, Harry Potter!” > 「そして、ドビーが失敗したら、ドビーは、いちばん高い塔から身を投げます。 ハリー・ポッター!」 主語は「私」(I)の代わりに、「ドビー」(Dobby)と言っています。再帰代名詞もmyselfではなくhimself。どうもドビーは一人称を三人称で喋る癖があるということですね。 これは日本語でも幼児が自分のことを「○○ちゃん」と言ったりするのと似ています。幼児は大人が喋るのを観察して、真似て喋ろうとします。自分に対しては「○○ちゃん」と名前が使われているのに気が付いて、そのまま真似してしまう子も出てくるわけです(その後、自分のことは一人称で呼ぶらしいと覚えていく)。英語でも同様のことが起こります。 ドビーが自分のことを三人称で語るのは、まだ言葉遣いが見様見真似レベルで、よく操れないという雰囲気を出すために作者が意図的にやったのではないかと思います。つまり、まだ幼い子どものような感じを出すためでしょう(そうすることにより、観ていて「守りたい」と感じられたりする)。
お礼
やってることは結構無茶なことをしてくれるのですが、一生懸命さが過ぎた結果なので、読者からみれば、憎めないんですよね(ハリーはたまらないと思いますが)。そんな感じが言葉遣いからも出るということでしょうか。 回答ありがとうございました。
- Dr_Hyper
- ベストアンサー率41% (2483/6032)
ニュアンスは難しいですね。 携帯が普及していないときに海外の職場の電話を掛けた際に,Tomをお願いします。というと電話を取ったのがTomでHe is speaking! と言われたことがあります。これは,洒落た感じでいっているのか,へりくだった感じでいっているのか未だに私は分からないのですが,これも似たような印象をもちますね。 私めにお申し付けくださいといった表現をするドビーなので,そういったニュアンスなのかも知れません。
お礼
独特のニュアンス、みたいになると難しいですよね。 回答ありがとうございました。
- oteramairisuki
- ベストアンサー率34% (511/1475)
本音を語るときに「私はそう思わないけれど『彼』はそう思ってるらしい」みたいにちょっと婉曲的に言うのではないでしょうか。 我々の日常会話でも例えば上司が部下、先生が生徒、親が子に注意する場合に、自分自身が目撃しているのもかかわらず 「ちょっと聞いた話だけど」などと第三者から得た情報のようにしていう場合があります。 それと同じような気がしますが。
お礼
自分をちょっと放した感じで、なんでしょうか。 回答ありがとうございました。
- maemaeETSU
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日本語版でもドビーの一人称は「ドビーめ」となっています。 ちょっと独特な良いまわしということでは?
お礼
やはり独特ですよね。 回答ありがとうございました。
お礼
Salvador Dali がこのように話していたとすると、変わり者具合が分かるような気がします。 回答ありがとうございました。