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古文の単語の意味の多さについて
ふと思ったのですが、現代の日本語って基本的に単語一つに対し意味一つですよね。(辞書に載っている限りでは) で、質問なんですが何で古文の単語は意味が沢山あるのでしょうか? 自分なりに考えたのですが (1)日本全国の言葉の全ての意味が載ってるから? 例えば、この地方ではこの意味だけど、この地方ではこの意味で使うとか。。 (2)時代時代によって言葉が変化するから? 例えば、平安時代ではこの意味だけど室町時代ではこの意味になるとか。。。 どなたかわかる方いたら教えてください。
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おそらく「現代の日本語って基本的に単語一つに対し意味一つですよね」という点に誤解があると思われます。 古文単語にしろ、現代語にしろ、そして英単語にしろ単語だけを取り上げる時には、基本的な言葉であればあるほどその単語はさまざまな意味を持っています。そして文の中で使われることによってその文脈からその語の意味は1つに絞られていきます。 例えば「人のものを盗るな」という時の「人」とは他人という意味ですが、「人はパンのみで生きるにあらず」という時の「人」は人間という意味です。また、別の例をあげれば「私の好きな色は赤だ」という時の「赤」は色の名前ですが、「マルクスを誉めるなんてあいつは赤だ」という時の「赤」は共産主義者という意味です。さらに「あの人とは赤の他人だ」という時の「赤」は無関係だという意味です。(とりあえず二つの例をあげましたが「人」「赤」には他にも沢山の意味がありますから辞書で確かめてください) つまり、私たちは日常の文の中では多くの意味の中からその文脈に適した意味を(辞書を引くまでもなく)自動的に判断し、解釈しているのです。しかし、古文の場合はなじみが薄いから辞書を引いて確かめると多くの意味があって迷うわけです。(英語の場合でも同じことが起こると思います。) ですから、「何で古文の単語は意味が沢山あるのでしょうか」というご質問は誤解に基づくものではないでしょうか。実際は古語にも現代語にも語義の多い単語もあれば少ない単語もあるということだと思われます。 なお、coruさんのおっしゃるように、時代によって変遷した意味を網羅したりするために古語辞典では語釈(意味)が多くなるというのも間違いないことであると思います。
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古語でも現代語でもある単語(これが問題)の意味は 複雑だったり単純だったりします。従って単語の例をあげたり対比する単語の数を出来るだけ増やさなければ平均値は出せないと思います。 それを無視して感覚的に比較した場合次のようなことが言えるかと思います。 1.古語は辞書(書籍)で学ぶのであらゆる時代のあらゆる使用例を学ぶことが出来る。 2.現代語 現代だけに使われる単語の中から、<自分>がよく使う意味だけで捉える。 例 結ぶ 現代語でも古語と同じくらい幅広く使われますが、年(代)が若くなるほど、「靴紐を結ぶ」などの二つの細長い紐を絡み合わせてつなぐ意味だけに使う傾向があります。 しかし、結ぶは現代語でももっと幅広い用途があります。 1.条約を結ぶ 2.契りを結ぶ(男女が固く結ばれること) 3.港と下町を結ぶバス 4.実が結んだ 5.夢を結ばせたい 6.口を固く結んだ 7.ネクタイを結ぶ(二つの紐ではなくネクタイは一本) 8.同盟を結ぶ 9.縁結びの神 古代語の意味から消えてしまったのはお呪いに関する「結ぶ」つまり、旅の安全や恋人との再会を願って木の枝や草の葉を結ぶ行為ぐらいではないかと思います。しかし、これもおみくじを木の枝に結ぶという行為となって残っています。
お礼
返信ありがとうございました。 なるほど、例文を用いてみると現代語も沢山意味がありますね。でも、言葉そのものの意味が大きく変わるってほどではないですよね? 例えば、古文の「あやし」これを辞書で調べると(1)不思議だ(2)粗末だ(3)身分が低い って感じで大きく変化するように感じます。 う~ん、martinbuhoさんの例文も、結ぶを他の言葉で置き換えていくと、やっぱりかなり違う感じがするのかな~なんて思いました。^^
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昔は表現方法が少なかったので、結果的に一つの言葉が多くの意味を担当することになったのでしょう。 あとから、これは「区別した方がいい」と言うことでちょっとずつ言葉が増えて、今のようになったと言うことでしょう。 ちなみに、アップルもオレンジももともと「くだもの」という意味だったと聞いたことがあります。 ウソか本当か知りませんけど。 では。
お礼
う~ん 何となくコメントを読んでみて、自分の中でのイメージとして 古文は英語みたいなものなのかな~?と感じました^^ 英語の単語も複数意味が存在し、また母国語に適切な言葉が無い語は借用語として受け入れ言葉が増えていったと先生からそう教わりました。ちょっと違ったかな^^; 返信ありがとうございました。
- tomikou0000
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僕自身の考えですが、 現代の方が言葉の数が多いのではないかと思います。 いい例ではないのですが… 例えば「セミ」と言ってもミンミンゼミとかアブラゼミとか、 いくつか種類がいますよね。 でも、平安時代くらい昔だと、 そんなに虫の研究が進んでいたとも思えないので、 全部ひっくるめて「セミ」と呼んででいたと考えられます。 こういうことは、モノの名前だけじゃなくて、 動詞、副詞、形容詞など、全ての言葉に当てはまると思うんです。 たとえば、 「あつい」と言っても「暑い」と「熱い」がありますよね。 さらに「蒸し暑い」だとか、 単なる「あつい」よりもさらに詳しく言う表現があります。 そういう表現が、昔は無くて、 全て一個の「あつい」で表現されていたから、 現代語に直すといくつかの訳し方になるのだと思います。
お礼
返信ありがとうございました。返事をいただいて、そういわれてみると・・・確かにって思いました。 確かに、物語を読んでいても虫とかはひとまとまりにされてまし、漢字による使い分けも当時はなかったのかも知れませんね。もう少し、他の人の意見も聞いてみたいので質問の打ち切りは待とうと思います^^
- akio_myau
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古文だけでなく現在でも言葉の意味の多さはあると思いますが。日本語自体の特徴ではないでしょうか。 だから、憲法の解釈もどんどん変わってくるし。 身近な例で、「結構」という言葉を取ってみましょう。 「結構です」というと ある時には肯定の意味である時には否定の意味でも使いますし。 「結構な作品で」などと言うと すばらしいとかの意味になります。 こんな風に現在の言葉でも十分たくさんの意味を持っている言葉はありますよ。
お礼
確かに、複数の意味を持つものの存在は知っていたのですが、古文と比べてかなり少ない印象があります。 う~ん、この際、この場をかりて複数の意味を持つ現代の単語も募集しちゃお~かな^^ 何て思いました。 さっそくの返事ありがとうございました。
お礼
おぉ~ 凄くわかりやすい説明ありがとうございました。 読んでみて、なるほど納得と思わずうなずくぐらいわかりやすかったです。 上記のような褒め方すると、今まで質問に答えてくださった人達に申し訳ないような気がするのですが、心底わかりやすかったので敢えて、aminouchiさんに手放しで感謝の意を伝えたいと思います。 自分が納得できる答えを頂いたので、質問を締め切りたいと思います。質問に答えてくださった方々、本当にありがとうございました。