- ベストアンサー
Cdur で D Fis As C の和音
Cdurの四声体聴音で、 IV → ◯ → V (半終止)の進行で ◯の部分にD Fis As C の和音が出てきたのですが、その和音度数を教えていただきたいです。 よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>(1)のような書き方しか見たことがありませんでしたが、ヨーロッパ標準は(2)なのですね。 ヨーロッパでもそれほど厳格には統一されていないと思いますが、(2)の書き方は、バロック時代からある通奏低音の数字表記 (通奏低音の場合は、度数は書かずに、構成音を表す小さな数字だけです) と基本的には同じ考え方で、広く使われていると思います。音楽理論家の一部には、独自の表記法を考えだす人もいますが、(2)の書き方は大体通用するはずです。(1)のような表記しか見たことがないのであれば、従来の日本の和声の表記で勉強されているということなので、(1)をお使いになればよいでしょう。将来的には、(2)も知っておいた方がよいときが来るかもしれません。 >下方変位を表す下向きの棒ですが、何の音が下がっていたとしても、下向きの短い棒を記号につけますよね? いえ、この棒は第5音が下がるときだけです。たとえばC-durで、本来のIの和音(C E G)の代わりに同主短調であるC-mollのIの和音(C Es G)を借用する場合、第3音が下がっていることを示すためには、Iの前に小さな丸を書きます(∘I)。棒は使いません。 長3和音や短3和音の場合は第1音が半音下がる形というのはありません(別の和音になってしまうので)。減3和音の第1音が半音下がることはあります。たとえばC-mollのIIの和音は「D F As」ですが、この第1音「D」が半音下がって「Des」になった和音を「ナポリの和音」と呼び(通常は第1転回形で使い、「ナポリの6度」と呼ばれます)、これを表すときにも棒は使わず、IIの前にマイナス記号を付けて「-II」と書きます。 7の和音の第7音が半音下がることもありません(これも違う和音と把握されます)。 小さな丸は、半音下がるという意味ではなく、同主短調からの借用を表すので、第3音だけではなく、属9の和音(V9)の第9音が半音下がる場合にも使います。C-durの中に、本来の属9の和音「G H D F A」の代わりに「G H D F As」という和音が出てきた場合、第9音が半音下がっていますが、これはC-mollのV9の借用と考え、それを示すために小さな丸をV9の前に書きます(∘V9)。 第5音が半音上がる場合は、上向きの棒をつけます。これも第5音のときだけです。
その他の回答 (1)
- Tastenkasten_
- ベストアンサー率98% (339/345)
これは、Vの和音(G H D)を主和音(I)とするG-durのV (D Fis A)を基礎にする和音で、C-durの調性内で表記をする場合は、通常「V度のV度」という表記になり、普通の大きさのVの上に小さなVを重ねて書きます(機能はドッペルドミナントといいます)。度数を表すだけならそれでよいですが、ここでは7の和音(D Fis A C)の第5音Aが半音下がっています。和音を正確に表記するなら、「V度のV度上の7の和音で第5音が半音下がっている」、ということを表さなければいけませんが、それには画像で添付したような表記方法があります。国際的に統一されておらず、少し前まで日本の音楽大学で主流だった表記法だと(1)のようになります。左上についている小さな斜線が、第5音が半音下がっていることを示します。これは日本独自の表記法で、最近はヨーロッパの伝統的な表記に変わりつつあるので、(2)のような表記になるかもしれません。この和音をV度のV度ではなく、単純に第2音上の和音IIとして表記する方法もドイツなどにあります。(3)を使うことはたぶんないと思いますが、(1)になるか(2)になるかは準拠する表記法によって変わります。問題集に解説や例題があるなら、表記法を確認してください。正確な和音記号ではなく、度数だけ示せという出題なら、Vを二つ重ねただけでよいと思います。問題集そのものを見ないと、正解が何になるか判断し兼ねます。
補足
ご丁寧にありがとうございます。 (1)のような書き方しか見たことがありませんでしたが、ヨーロッパ標準は…(2)なのですね。 参考になりました。 もうひとつお聞きしてもよろしいでしょうか? 下方変位を表す下向きの棒ですが、何の音が下がっていたとしても、下向きの短い棒を記号につけますよね? 棒がついてる度数を見ても、どの音が下がっているのかが、和音記号を見ただけではわからないんじゃないかなーといつも思うのですが、どうなのでしょうか… 変な質問で申し訳です…
お礼
下方変位のことはずっとわからないままでいたので、教えていただけて良かったです。 もっと勉強します。 詳しく教えていただいてありがとうございました!