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5度和音から4度和音の進行はどこ?
- シマノフスキの後期の宗教作品「スタバト・マーテル」を全曲分析し、5度和音から4度和音への進行がどこにあるかを探しています。
- 「スタバト・マーテル」の4曲目には5度和音の使用や5度和音から4度和音への使用が多く見られます(譜例27)。
- 並行5度の使用はたくさんあるのですが、5度和音から4度和音の進行が見当たりません。どこにあるのでしょうか。
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回答いたします。 私は音楽の専門教育を受けていない身ですので、ご参考となるかどうかわかりませんし、スターバト・マーテルを数回しか耳にしておりませんので、読み流していただく程度で構いません。 当該曲の解説者が持ったイメージと私自信が持ったイメージとはとても似ているので、ピンときました。 調性がない曲ではありますが、解説者は調性を仮に仮定したとき、そのような響きになる和音進行が多いということが言いたかったのでしょう。 和声学で解釈するに、V→IV および V(小文字)→IV(小文字) の進行です。 つまり、Cdurでいえば、G-H-D → F-A-C Amollでいえば E-G-H → D-F-A ですから、 ここでいえることは、 ボトムが長2度下に進行し、かつ、その上の長3度の音も同時に2度下に進行している場合(V→IV) または ボトムが長2度下に進行し、かつ、その上の短3度の音も同時に2度下に進行している場合(V(小文字)→IV(小文字)) です。 ここで、調性があれば、これらの進行は固有の和音になりますが、調性がない曲ですので、相対的に上記条件を満たしていれば、解説者の表現している「5度和音から4度和音への使用」にあてはまるということになると思います。 解析してみまよう。 1.As-C-Es 2.As-C-Es 5 3.Ges-B-B 4☆ 4.F-As-Es 5 5.Es-B-Es 4☆(恐らくGesを補える) 6.Es-B-Es 7.F-C-F 8.Ges-B-Es 9.As-C-Es 10.As-C 5 11.Ges-B-B 4☆ 12.F-As-B 5 13.Es-G-B 4☆=5 14.Des-F-F 4☆=5 15.Ces-Es As 4☆ 16.Des-F-As ここで2.の音をDes durであると仮定すればVになりますが、そうすると次の3.はIVの和音(またはそのように感じられる和音)であることがわかります。 同様にして、4.ではB moll、10.ではDes dur、13.ではAs dur、14.ではGes durと仮定すればそれぞれ上記条件を満たします。解説者が言っている進行には☆をつけておきました。 12.はボトムが長2度で進行していますが、その上が短2度進行しておりますので、該当しません。 この部分が曲を印象付けできるひとつの要素になりえるということの例を示したものではないのでしょうか? んー回答になっているかどうかわかりませんが、 ご参考になればと思います。
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- jung_taro
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補足いたします。 すみません、ボトムは正式用語ではないかもしれません…。 一番下の声部という意味で使用いたしました。 よろしくおねがいします。 それではゼミのほう、がんばってくださいね。
お礼
ボトムとは一番下の声部のことを言っていたのですね。 ようやく分かりました。 ゼミの発表、頑張ります。 どうもありがとうございました。
お礼
ようやく5度和音から4度和音への進行の意味が分かりました! 教えて頂いてどうもありがとうございます。 とろろで、1つだけ分からない単語があります。 ボトムって何でしょうか?