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「珈琲」という漢字について

http://okwave.jp/qa/q9068632.html を読んで、前から気になっていたことがあります。 私が最初に(ン十年前)台湾に行ったとき、現地の友人との会話 私「あれ、コーヒーの字が違う、日本では珈琲だけど…」 友「日本はおかしいよ。口からの飲み物だから咖啡が正しいのよ」 「珈」「琲」も「コーヒー」以外の日本語で使われた例を、私は知りません。 「咖」や「啡」の意味も含めて、「コーヒー」の当て字が日中で異なっている経緯を教えてください。

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  • kine-ore
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回答No.2

基本的には1)オランダ語koffie→和訳(「古闘比為」ほか多種)、2)ポルトガル語cafeの中国訳「珈琲」、3)英語coffeeの中国訳「咖啡」と、それぞれ伝来した母国語によって、また訳した国によって多様化した様子がうかがえます。 1615年…国内最初の記載。 磯野信春「長崎土産」…「コーヒー」(オランダ語koffieの音訳) http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Poplar/4136/ko-hi-.htm 1789年…長崎で豆も伝来し、蘭学者たちがそれぞれ訳語あてる。 林蘭畹「紅毛本草」…「古闘比為(コッヒイ)豆」 http://www.nagatacoffee.com/cafe/rekishi.html http://www.greenplaza.org/nagatacoffee/hanasi.htm 1816年…ポルトガル語の中国訳を紹介 宇田川榕庵「歌非三説」…ポルトガル語cafeを中国で「珈琲」と訳していることをわが国で初めて紹介。本人は「歌非(カヒ)」とこれまでの蘭語(わが国の訳語)と葡語(中国訳語)の融合を考えたものか。 http://www.y-21gp.com/coffee/STORY/storyAP.htm 1819年…本来のポルトガル語の中国訳を紹介 モリソン「五車韻府」…英語coffeeを「咖啡」と中国語訳 これにはわが国でも漢文を熟知している作家の用例があります。 「咖啡店」夏目漱石 (金之助)『文学評論』1909年」 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/871768/63 https://www.chuken.gr.jp/promenade/2_300.pdf 参照資料:珈琲咖啡探検隊 http://togetter.com/li/855864?page=16

msMike
質問者

お礼

沢山の情報のご提供、誠にありがとうございました。 特に(財)日本中国語検定協会の文書に次の趣旨の記載を見付けて、感動を覚えました。 → 「コーヒー」に当たる中国語、正しくは“咖啡”であること → 日本語も古くは「咖啡」とも書かれた。夏目漱石も両方を → 使った実例として、「三四郎」六の八で「咖啡」を、 →「行人」九で「珈琲」を挙げてあること 【余談】今では消息が不明な台湾の友人との「珈琲・咖啡」談義を懐かしく想い出しています。(^_^)

その他の回答 (2)

  • bran111
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回答No.3

私も台湾が大好きで、2回行ったことがあります。近々、家内を連れてもう一度行きたいと思っています。 日本語になっている感じ由来の言葉はもとより漢、呉、明等の時代の中国語で、そのような古い中国語が残っているのが台湾と理解しています。北京官話は違和感を覚えます。 ホテルは飯店というのは有名な話ですが、喫茶店は咖啡廳嗎、レストランは餐廳というと向こうの人に教えてもらい深く感動したことを覚えています。なんとも古雅ないい字です。発音もどうぞ。 http://syusendou.com/tw-4ea.html

msMike
質問者

お礼

》 発音もどうぞ 嗚呼、懐かしい臺灣語の響き! 私が最初に訪れたときに耳にした臺灣語は「モーヤーマファンヒー」に聞こえたけど、発音合ってますか?(*^_^*)

  • kagakusuki
  • ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答No.1

 日本におけるコーヒーは、18世紀末(江戸時代)にオランダ人が持ち込んだのが始まりで、オランダ語では「koffie(コーフィー)」と呼ばれていたため、日本においても「コーヒー」と呼ばれる様になったという事らしいです。  その「コーヒー」に「珈琲」という字を当てたのは、幕末の津山藩医にして蘭学者でもあった「宇田川 榕菴(うだがわ ようあん)」という人物だそうです。  榕菴は、コーヒーの木に実った赤い実の様子が、女性の髪を飾る「かんざし」に似ている事から、髪飾りを表す「珈」の字と、「珠を多数繋ぎ止めたもの」と言う意味がある「琲」の文字を組み合わせて「珈琲」という当て字を作ったようです。  中国ではコーヒーを意味する適当な漢字が無かったため、紆余曲折の末、日本で使われていた「珈琲」という当て字が借用される様になり、持たなかった中国でも使われる様になったと言われており、その際、何故か文字の左側の偏が「王」ではなく「口」に変えられたそうです。 【参考URL】  UCC上島珈琲 > 知る・楽しむ > コーヒートリビア > 「珈琲」という漢字を最初に考案したすごい人!   http://www.ucc.jp/enjoy/trivia/index.php?no=48  珈 - ウィクショナリー日本語版 - Wiktionary   https://ja.wiktionary.org/wiki/%E7%8F%88  琲とは (ハイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科   http://dic.nicovideo.jp/a/%E7%90%B2  コーヒー - Wikipedia > 2 語源   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC#.E8.AA.9E.E6.BA.90

msMike
質問者

お礼

興味深い情報のご提供を感謝します。ありがとうございました。 》 何故か文字の左側の偏が「王」ではなく「口」に変えられたそうです 「何故か」には、私の友人の台詞が適合しそうですねぇ。(^_^) 中国側で王篇を口篇に変えたとする説を裏付ける記事をご紹介ください。 「咖」も「啡」も JIS第三水準あるいは第四水準に登録されていることはご存知でしたか?