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日本人はなぜ外国に料理修行に行くのか
欧州で暮らしていたとき、たくさんの日本人の料理人が現地のレストランで働いているのを見ました。 彼らはなぜ、血縁関係のない、自国と全く関係ない国に赴いて、言語や文化に苦労してその国の料理を学ぶのですか?日本人ならまず日本料理だと思うのですが・・・なぜ母国でもない国の文化や料理を日本人が受け継ごうとしているのでしょうか? また長らく続けていくにあたって、日本人としてのアイデンティティーとのジレンマにさいなまれたりしないのでしょうか?
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- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11082/34531)
かつてフランス料理に「ヌーベル・キュイジーン」というムーブメントが起きたことがあります。直訳すれば「新しい料理」という意味で、新しいといったところでもう30年くらい前に始まったものなのですけどね。 バターなどをふんだんに使って濃厚な味付けが基本のフランス料理で、淡泊で薄い味わいの料理が出てきたのです。特に目立ったのが、お皿の外側まで使って料理の演出をするところで、これが芸術家肌のフランス人の琴線に触れたのです。 このヌーベル・キュイジーンというのは「和食をフランス料理に取り入れたもの」だったのです。淡泊で素材の味を引き出すところや、まるで料理を芸術作品のように演出するのは和食の飾りつけからきていたのです。 ヌーベル・キュイジーンの人気により、和食を学ぼうという料理人が増えてきました。今では伝統的な和食の店で修業をする外国人料理人は決して珍しくないそうです。 和食の本場は当然のことながら日本であるように、フランス料理の本場はフランスですし、イタリア料理の本場はイタリアです。寿司を本気で学ぶなら日本の魚を知らないといけないように、本場の料理を学ぼうとするなら、本場の食材を知らなければなりません。 ヌーベル・キュイジーンがそうであるように、文化というのは違う文化と出会うことによって新たな創造が行われます。フランス人の料理人が和食と出会うことでフランス料理に新しい創造が行われたように、日本の料理人が本場の洋食を学ぶことで日本の食文化にも新たな創造が行われることでしょう。
- nijjin
- ベストアンサー率27% (4815/17786)
海外から日本料理を習うために外国人が来ます。 それと同じです。 日本人は日本料理しかダメだというのならフランス人はフランス料理しか作ってはダメということになります。 それに、アメリカ人がアメリカの料理を学ぶといっても血縁者のお店で習わなければアイデンティティーが無いのでしょうか? もしそうなら血縁者に料理人がいなければ料理人になってはいけないのでしょうか? そして、他国の料理に興味を持ち習いたいと思うことがいけない似でしょうか? たとえば、フランス料理の勉強するのにフランスはうってつけの場所だとは思いませんか? フランス料理で日常的に使う食材・香辛料が簡単に手に入る上にフランス人が食べてくれます。 日本で勉強し、フランスに言って作ったらフランス料理じゃないといわれるよりもずっと勉強になると思いますよ。 ナポリに行ってナポリタンを頼んでも出ません 中国に行っても中華丼や天津飯はありません。 本場の味・料理を知らずに中華料理やフランス料理というほうが恥ずかしいと思います。 また、日本よりもお店が多く有名店も多いです。 お店を渡り歩いて修行することも日本と比べれば簡単でしょう。 日本だけで井の中の蛙でいいのか?、世界へ出て大海を知りたいか・・・ その違いだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。nijjin さんがおっしゃる通り、現地に赴けばその場の本物が学べることは理解できます。そのうえで疑問であったことは、日本人ならまず和食なのでは、そこから領域を広げるようにイタリアン・フレンチ・中華・・・と続くなら理解できるのですが、なぜ和食を飛び越えて外国の料理なのか・・・という点です。その国の料理を学ぶということはその国の文化を学ぶということでもあると感じており、日本人であるなら和の精神、和食から始めるのが筋なのでは?と感じたのですが、ほかの回答者の方もおっしゃっているように、料理の技術や知識の幅を広げるための学習ととらえるならなるほどと思う次第です。
- lolipop-sapporo
- ベストアンサー率23% (760/3195)
まず、日本料理の修業期間が長いのは、他の回答者の方がおっしゃる通り。 また、その長い(普通は10年以上)修行のあと、独立したとしても、日本料理店で繁盛店となれるかどうかは微妙。それなら「フランスの星付きレストランで修業」などという「箔付け」があれば、帰国後に繁盛店になる確率は高いです。しかも、その修行中に有名人の「お墨付き」なんかがもらえれば、確実に「フレンチの新進気鋭」の出来上がり(笑)。 そうなると、「繁盛店」かつ「高額店」になりますので、その料理人は高収入を得て、テレビの料理番組などからも引っ張りだこになる、という図式ですね。本当に美味しいかどうかは別にして(笑)。日本料理だとその確率は低くなります。 また、フレンチやイタリアンは「お洒落」と言うイメージもあるようですから(少なくても日本国内では)。 >なぜ言語や文化に苦労してその国の料理を学ぶのですか? お金と名誉のためです。
お礼
ご回答ありがとうございます。そういったファッショナブルな面というのはやはり存在していますよね。 当の料理人は、日本人でありながら和食を作らず、欧米人気取りで欧米の料理を作ることを何とも思わないのかな?と、ただ純粋に疑問です。始まりは「おいしいものを食べさせたい」なのかもしれないけれど、それを何年も続けているうちに、フランス料理をフランス語で、イタリア料理をイタリア語で紹介して作り続ける=欧米の文化を紹介しているという自分の姿に気づき、日本人のアイデンティティーとのはざまで苦しまないのかな・・・と思いました。
- hk8854
- ベストアンサー率16% (138/839)
他国へ何故料理修行に行くのか それは本番の味を本番で習う為でしょう 日本は世界各地の料理が食せる国と言う事はご存知だと思います フランス料理ならフランスへ修業に出て腕を磨き日本に帰国して 日本人に美味いフランス料理を食べさせたいと言う思いからでしょう 又、逆に外国の人が日本料理を修業に日本へ来ているのと同じでしょう 日本人は兎角料理についての嗜好が多く食料の約80%を輸入に頼って いながら美味い外国料理を食いたい願望が強すぎます 別にそれが悪い良いと言う問題ではなくどうせ高いお金を出して料理を食 いたいなら本番に近い美味いモノを食いたいと言う心理 質問者様もその点お分かりでしょ 更に日本料理の修業は長期的で過酷なモノだからそう言う点も多少はあると 思いますよ
- MuntiBBA001
- ベストアンサー率12% (217/1793)
日本料理は、修業の期間が長く、早いタイミングで独立できるようなシステムが出来ていないからです。 他の料理だと五年も働けば独立できます。
お礼
なるほど。料理というのは一つの芸術の領域みたいなものということでしょうか。 料理関係の仕事をしているのですが、和食もまともに作れないのにフレンチだイタリアンだと言っている料理人、フランス語も喋れないのにフランス人気取りでフランス料理を説明してくる料理研究家に辟易しておりました。eroero4649 さんのご指南くださった料理とは、そういうレベルとは、ちょっと違うのかなと思うとちょっと納得できました。