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この「さま」が、くっ付いているのはどうして?

たまたまパートのおばちゃんが使っていた「お待ちどうさま」が引っ掛かってしまって、こうやって質問しています。 最後に「さま」をつける言葉って意外とあるのですが(スパッと思いつくのが「ごちそうさま」。あとは「ご愁傷さま」とか、「お疲れさま」とか…)、この「さま」って、何を意味している言葉なのでしょうか? 「様」と漢字で書かれることもあったりしますが、これについても気になっているので、詳しい方の解説・回答をお待ちしております。

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  • kine-ore
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回答No.2

敬譲の接頭語「御」を付した体言や準体言に添えて「~であること」を強調する婦人の丁寧表現に由来し、記録としては17世紀初頭の近松門左衛門の浄瑠璃本には既に現れているようです。 「久しぶりでご無事なお顔がお嬉しさまや」(「夕霧阿波鳴渡-上」) 前田勇編「江戸語の辞典」(講談社学術文庫)には、「お・・・さま【御・・・様】「お」を冠していう敬語を更に鄭重にいうための定型。ご・・・さまとも。」と記した後で具体的に次のような用例を上げています。 1)対者・他者を直接に尊敬する場合 「お内さま」「お袋さま」「お令閨さま」…。 2)相手の物事をいう語を挿入して高度の尊敬語にする 「お内さま」「お蔭さま」「お仕合せさま」「お世話さま」…。 3)自分の物事ではあるが、相手に対する物事をいう語を挿入して、高度の謙譲語にする 「お気の毒さま」「お憚りさま」…。 4)諸種の語を挿入して高度の丁寧語にする 「お大抵さま」「お道理さま」「お内さま」「お人さま」「お日和さま」…。

matsu_kiyo
質問者

お礼

うはぁ…。これはこれは、専門的な回答を戴きまして大変恐縮至極でございます。 江戸語、というか、古典的な言い回しの名残だったとは、知りませんでした。 ということは「お待ちどうさま」も、パッと聞いたときには、そんな言葉、接客で使うものか、と思いますが、2)相手の物事を言う語を挿入して高度の尊敬語にする 用法と合致しているわけで、あながち間違った話法ではない、ということですね(普通は「お待たせいたしました」ですし、砕けて言っている/対等な間柄のように受け取る人もいるでしょうから、基本からは逸脱しているんですけどね) やっぱり、聞いてみるもんです。すっきりいたしました。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • Willyt
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回答No.1

i 相手の動作、状態に対する尊敬の敬語です。ただオソマツさまというのがありますが、これはよくある尊敬と謙譲の錯誤が定着してしまった結果です。語源は人名に付ける様ではなく、状態という意味のサマだと考えられます。

matsu_kiyo
質問者

お礼

素早い回答に感謝です(当方の返信は遅れてしまいましたが)。 #2の方は、アプローチが江戸語と言った、やや古い言葉からの回答を戴きましたが、回答者様の答えも、腑に落ちるところがあります。 >語源は人名に付ける様ではなく、状態という意味のサマだと考えられます。 「いいザマだ」「ぶざま」とかと通じるところがある、ということでしょうか。 回答いただきありがとうございました。

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