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律令の条文数について

中国の律令には条文がいくつあったのでしょうか。 時代としては隋唐時代です。 また、その条文を(日本語で)調べるのに分かり易い本はどんなものがあるでしょうか? よろしくお願い致します。

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  • ベストアンサー
  • fumkum
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回答No.1

「中国の律令には条文がいくつあったのでしょうか」という件についてですが、残念ながら答は出ません。理由は簡単で、隋唐時代の律令は散逸して全然残っていないからです。当然逸文はありますし、また律については注釈書が存在します。それらによりある程度は復元されています。下記の文献ですので、参考にされればと思います。ところで、隋唐律令も10例ほど公布されていますが、隋の開皇律令を下敷きとし、継承と言ってもよい内容であり、改正部分は少ないとされています。 *仁井田陞(にいだのぼる)著の『唐令拾遺(とうれいしゅうい)』 復刻本がでており、その古書がアマゾンに出品されていました。図書館は大きい所か、大学などの図書館でしょうか。 *『唐律疎義(疎議-とうりつそぎ)』 http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/wa04/wa04_06293/index.html 上記のURLは早稲田大学の資料ですが、『唐律疎義(疎議)』のほんの一部です。漢文ではありますが、印字本で、返り点が施されていますので、比較的に読みやすいかとも思いますが、『唐律疎義』の全巻が揃っても、そこから条文数を判断するのは難しいように思います。 先にも書きましたが、中国の隋唐時代の律令自体は残っていないのですが、その事情は日本でも同じです。有名な大宝律令も、その後継律令である養老律令もその物自体は残っていません。しかし、幸いなことに養老令の解説・注釈書である『令義解(りょうのぎげ)』と『令集解(りょうのしゅうげ)』がどうにか残っていた(両書とも完本ではない)ので、他の逸文を含めて養老令が復元され、それを元に大宝令も復元されています。 これに対して律は、『令義解』・『令集解』に相当する解説・注釈書が残っておらず、逸文のみの状況です。そこで、天皇や公卿の法律問題に対する諮問を受けて、明法家(みょうぼう-律令法専門家)が論拠となる律令条文、格式、先例、判例、解釈などをまとめて答申した明法勘文(みょうほうかんもん)に、想定問答とも言うべきものをまとめた、『明法肝要鈔』『法曹類林』『金玉掌中抄(きんぎょくしょうちゅうしょう)』『裁判至要抄』、さらに『政治要略』『六国史』などの逸文を集めて、復元をしているところですが、道半ばという感じです。ただ、これらの『令義解』・『令集解』や、明法勘文の中には、日本の律令編成の元になった唐の律令の条文が含まれることがあり、それが唐の律令復元にも利用されています。 というわけで、隋唐律令は完全に復元されているわけでもないので、条文数も不明ということになります。 以上、参考まで。

jonathan4403
質問者

お礼

お礼がたいへん遅れすみません。 ご回答ありがとうございました。 近いうちにご紹介して頂いた2冊の本をチェックしようと思います。ですが専門書なので難しそうですね。私の関心は興味本位なので、、、

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