- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
- statecollege
- ベストアンサー率70% (494/701)
とりあえず、aとbについて回答しておくとつぎのようになります。 a ・ある年の、名目GDPとは、その年に国内で生産されたすべての最終財の、その年の価格で評価された価値をいう。 ・ある年の、実質GDPとは、その年に国内で生産されたすべての最終財の、基準年の価格で評価された価値をいう。 したがって、 2000年の名目GDP=50,000×100 + 10×500,000 = 10,000,000 2010年の名目GDP = 60,000×120 + 20×400,000 = 15,200,000 2000年の実質GDP = 2000年の名目GDP =10,000,000 (基準年の名目GDPと実質GDPはつねに等しい、なぜ?) 2010年の実質GDP = 50,000×120 + 10×400,000 = 10,000,000 ・ある年のGDPデフレータ =その年の名目GDP÷その年の実質GDP. よって、 2000年のGDPデフレータ=1.000(あるいは百倍して100.0) 2010年のGDPデフレータ=2010年名目GDP/2010年実質GDP =15,200,000/10,000,000 =1.520(あるいは百倍して152.0) b. ラスパイレス価格指数とは、需要される財の数量を基準年に固定し、財の価格が変化したとき、買い手のそれらの固定した財への支出額はどのくらい変化するかを示す。 ・基準年(2000年)の支出額=2000年の名目GDP=10,000,000 ・2000年から2010年へ、価格が変化したとき、購入する数量を2000年と同じとしたときの支出額=60,000×100+20×500,000=16,000,000 よって、2010年のラスパイレス物価指数=16,000,000/10,000,000 = 1.600 (あるいは百倍して160.0) 2010年の物価が基準年(2000年)にくらべていくら上昇したか、ラスパイレス指数で見るためには、2010年のラスパイレス物価指数も見るだけで良い。上で見たように、160.0ということは基準年2000年にくらべて60パーセント上昇したということだ。一方パーシェ物価指数は、財の数量を比較年である2010年に設定したとき、この財の組を購入するために、2000年から2010年にかけて支出額がいくら増えるかを示す。したがって、 ・2010年の価格で、2010年の数量を購入するための支出額=2010年の名目GDP=15,200,000・2000年の価格で、2010年の数量を購入するための支出額=2010年の実質GDP=10,000,000であるから、 ・2010年のパーシェ物価指数=2010年の名目GDP/2010年の実質GDP=2010年のGDPデフレータ=1.520(あるいは百倍して152.0)となる。パーシェ物価指数で測った物価上昇率はGDPデフレータの上昇率にほかならないので、2000年から2010年にかけて52パーセントの上昇ということになる。