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プラトンとルサンチマン
- プラトンの文章から紐解かれるressentimentの意味
- ルサンチマンとは何か
- プラトンの著作におけるressentimentの解釈
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こんにちは。 フランス語とドイツ語の原文をたくさん貼り付けていらっしゃいますが、読んでいらっしゃらないのですか。プラトンが登場する文章のressentimentについては、御覧になっている、ドイツ語版Wikipediaに解説があります。 Ressentiment ist hier das Gefühl, das der Überlegene im Kampf dem Unterlegenen beibringt, indem er auf die Tötung verzichtet und somit seine Überlegenheit dauerhaft in dessen Bewusstsein verankert. Als verfeinerte Stufe der Vergeltung bejaht Montaigne die Erzeugung des Ressentiments durch das Leben-Lassen gegenüber dem barbarischen Töten des Feindes, welches Zeichen der nicht überwundenen Angst und also der Feigheit und des Ressentiments auf Seiten des Siegers sei. 大雑把にいうと、戦いにおいて勝る者が、劣る者を殺さず、自分が勝っていることを劣る者の意識に埋め込むことによって教える感情がルサンチマンである、モンテーニュは、この「生かしておく」ことが、勝者の側にもう不安がなく、卑怯でもなければ怨恨もないという徴になるので、洗練されたレベルの報復として是認する、と言っているわけです。 ただし、ドイツ語版Wikiには、Begriffsgeschichte(定義の歴史)という項目があります。ressentimientの語源はressentir、喜びや悲しみを「感じる」ということで、最初から「怨恨」という否定的な意味で使われていたものではありません。継続する感謝の気持ちなども指したと書いてあります。この語がつかわれ始めたのが16世紀、モンテーニュもその時代なので、「怨恨」という意味では使っていないでしょう。「エセー」の当該個所のressentimentも、英語訳ではfeelingと訳されています。プラトンについては、「ゴルギアス」第491節の終わり以降の部分の、ソクラテスとカリクレスの対話の部分になりますので、御自身で御覧ください。 なお、ドイツ語版Wikiでも分かるように、ressentimentはもちろんフランス語です。Wictionaryを御覧になっているようですが、日本語版はまだ書き込みが少なく、誤りも多いので、あまり参考にはなりません。ressentimentの項に、フランス語とデンマーク語だけが出ているのは、十分な知識のある投稿者がおらず、たまたま、キルケゴールについて知っている人が書き込んだために偶然そうなっているだけでしょう。 ressentimentは、キルケゴールによって確立された哲学上の概念だそうですが、この語をドイツに持ち込んだのはオイゲン・デューリングという人で、ニーチェはデューリングから影響を受けつつ、それを批判している、ということもドイツ語版Wikiに書いてありますよ。また、フランス語のressentimentを使うのは、ドイツ語に、ressentimentに相応する言葉がないために借用しているだけのようなので、フランス語を使用していることに何か特別な意味があるとは思われません。
お礼
回答ありがとうございます。 ルサンチマンの意味が変化しているのが気になったので それを調べてみようと思いました。