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日本語の「お」と「ご」について
外国の方に敬語を教えて欲しいと言われました。 結構日系の方で、すでに友達やご両親とは普通に日本語で会話ができる方です。 「お」と「ご」の使い分けに関して聞かれました。 「お」は訓読み、「ご」は音読みにつけると説明しましたが、 「それでは、『お察しする』(「察する」は音読みです)や『ご返事差し上げます、お返事してください』などはどうつか分けしているのですか?」といわれました。 方々調べましたが、お手上げです。 どうかご教示ください。 よろしくお願い申し上げあげます。
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訓読み「的」な時は(すなわち身近で親しい私的な時は)お 音読み「的」な時は(すなわち正式で偉いさんがもったいぶっている時は)ご ですからおなじ漢語でも(本を逆さに持ってジロジロと言っている三歳児には「あら、翔君、お勉強、偉いわね」といい、研究室に入って、ややこしい本を読んでいる教授には「あ、今ご勉強ですね」と言った風に言いわけると思います。 「お正月」「お葬式」、「お察し」などの例外はありますが、漢語には「ご」、大和言葉は「お」で、大抵の場合説明がつきます。
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- 1311tobi
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>「お」は訓読み、「ご」は音読みにつける 原則はそのとおりです。でも、例外が多々あり、法則性はないようです。 詳しくは下記をご参照ください。 【お茶/おビール/お刺身……etc.】日本語 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1456.html 以下は一部の抜粋(重言)。 ==============引用開始 『問題な日本語』 p.80~に〈お連絡/ご連絡〉という項もある。 「お」と「ご」はそれぞれどういう言葉につくのか。広く知られているように、和語系は「お」で、漢語系は「ご」が原則。ところがアンケートをとると、下のようなものは両方使われていた(併記の前者が優勢)。 ご相伴/お相伴 お誕生/ご誕生 お返事/ご返事 ご入り用/お入り用 さらには、以下は原則を外れているとのこと。 お礼状/お加減/お時間/お食事/ごゆっくり ==============引用終了 NHKの解釈もほぼ同様です。 http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/148.html 以下は一部の抜粋(重言)。 ==============引用開始 ただし漢語の場合には例外が多く、「お食事・お料理・お洗濯」など、「お」が付くものもかなりあります。漢語には少し堅苦しいことばが多いのですが、例外的に「お~」となっているものの多くは、漢語であっても私たちの生活に密着したものがほとんどです。 「返事」もその例外の一つです。これは、「かえりごと」というやまとことばに「返事」という漢字をあてて、そのあとに「へんじ」という音読みの漢語が出てきたものです。つまり、もともと「あまり漢語らしくない」ことばなのです(なお「大根(だいこん)」も「おおね」から生まれたことばです)。そのため、やまとことばとしてとらえた場合の「お返事」と、漢語として扱われたときの「ご返事」が、両方とも使われているのです。 ==============引用終了 下記も参考になるでしょう。 【てんしのひとみ 正しい敬語】 http://tensinohitomi.web.fc2.com/tadasiikeigo/No4.htm ただし、細かな問題もあります。下記参照。 【接頭語の「お/ご」がつきにくい言葉】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2738.html
お礼
たくさんの参考資料をくださいましてありがとうございました。 全て読み終えるのに時間がかかりますが、年末年始で頑張ります! ご助言くださいまして、本当にありがとうございました。
- fxq11011
- ベストアンサー率11% (379/3170)
敬語は助詞よりも難しいと聞いたこともあります。 数学に王道なし(アリスとテレスだったかな)王様といえども簡単に習得できる方法はないよいう意味。 多くのケースに当たりひとつひとつ習得するしか、または多くのケースを知った上で自分なりに分類して納得とまでゆかずとも傾向を知るしか・・・・。
お礼
そうですね。 ひとつひとつ自分のものにしていくしかないでしょうね。 ご意見くださいましてありがとうございました。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
音読みの二字漢語で「おー」となる例は、大方は美化語です。 お正月/お盆/お年賀/お年始/お愛想/お会計/お行儀/お料理… ただし、漢語でも「単漢字サ変動詞(一字漢語+する)」の場合は、音読みでありながらも、いわば和語の隙間を埋める新和語のような位置づけにあります。 ですから、文中に用いられる漢語性が強いものでは「ごー」も残っていますが、大方の漢語臭が抜けて和語化したものでは「おー」となります。 「ごー」の例) ご案じなさいませんように。 ご命じ被下度。 「おんー」の例) おん礼申し上げます。 「おー」の例) お案じ申し上げます。 お命じ下さい。 お礼しましょうね。 お感じなさいますか。 それはまた、文章語としてその話題を高める敬譲語として用いる場合の「ごー」と、対話において聞き手に接する丁寧語や話者の品位を表わす美化語として用いる場合の「おー」との違いもまた加味されるという意味合いにもなります。 ご挨拶/ご返事…敬譲語 ご誕生/お誕生…敬譲語 お挨拶/お返事…美化語 参考書:菊池康人「敬語再入門」講談社学術文庫 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?code=291984
- Sat_H
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これは「お」、これは両方OK、のように一語一語覚えていくしかないと思います。「お時間」「ごゆっくり」のような例外がありますし、「紙」「会社」のように付けないのが一般的な和語・漢語も多いです。
お礼
そうなのです。 私自身も自然と覚える、もしくは社会人になって周りから訂正されて勉強してきたので、厳密な分け方が分からなくて困りました。 ご返答いただきましてありがとうございました。
お礼
的確で分かりやすいご回答ありがとうございました。 私の文章におかしな箇所が多々あったので、恥ずかしいです。 勉強させていただきました、ありがとうございます。
補足
みなさまに等しく参考になり、感謝しております。 一番最初に回答をくださった方を代表として、ベストアンサーとさせてくださいませ。 ありがとうございました。