御請求書, お見積書は正しい用法か
[資料1]http://okwave.jp/qa/q418461.html
の質問者と同じ疑問を持つ者です。
別の記載をするなら、[資料2]http://q.hatena.ne.jp/1066921894の第2回答者
「見積もり(請求)する人物が、その行為の一環として書類を相手に対して提出するわけです。
自分の行動に敬語をつける必要はありません。「お」「ご」は不要です。」
と同じ意見を持っています。
敬語・丁寧語の原則として、自分の行為に敬語はつけないからです。
とはいえ、これに対する意見として、以下があります。
意見1. 「お」や「ご」は、この場合、各種の名詞・名節に冠せられて丁寧語を形成する接頭語
[資料2]の第1回答者の意見を引用させていただきました。
私は、これは、正しいとする理由としては、片面的であると思います。接頭語だからと言って、
名詞につけさえすればいつ何時でも正しいかというとそんなはずは無いからです。例えば、私は、
新聞の集配所に、「本日の御朝刊を配達しましたか」との言い方では問い合わせをしません。
論理学的には上手く言えませんが、統計学的にいえば、第一種過誤を発見できるテストだけ
して第二種過誤を見逃している状況にと似ています。
意見2. 普通はお客様へ出すときには「御」を付けます。御見積書に関しては、こちらで作ったものでも
その文書はお客様のものだからです。
[資料1]の回答です。もしこれを一般化すれば、「御領収書」だって許容されるはずです。
また、お客様の基準があいまいです。資金移動で判断するなら、購入側の出す文書には「御」
は一切使わないはずですが、本来、相手に敬意を表す用語の用法が資金移動の関係で決まるものでしょうか。
ちなみに、私はと受領経験がありませんが、「御領収書」が世の中に存在していることは知っています。
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+ 求める回答(良回答の基準にもなります。)
質問は、正しいか否かということですが、これだけでは意味が無いので、その理由も御回答ください。
求める理由は、客観的に見て正しいことも重要ですが、以下の点を高いレベルで満たす理由であれば、
より素晴らしい理由であると判断させていただきます。
基準1. 原理に忠実なもの
例えば、「自分の行為に敬語はつけない」など、敬語の原則そのものか、そこから無理なく導き出せる理由です。
意見1も、この条件は高いレベルで満たしています。意見2は、客かそうでないかで用法を変えてします根拠が
若干曖昧なので、やや低いレベルで満たされていると考えます。
基準2. 一般性が高いもの
広範に一般化出来る理由です。意見1, 意見2は、共に掲題の用法は正しいとする理由ですが、
当然、「御領収書」をも肯定する立場の方なら高いレベルで本基準が満たされていますが、
「御領収書」や「御朝刊」は肯定できない人は、もう一段理屈を用意してください。もちろん、その第2段理由の
一般性が高ければ素晴らしい理由だと思います。
更に意見1の場合は、いかなる名詞にも使用者の意思で「御」を付けて良いかという命題が生じます。
もちろん、これを肯定するならかまいません。その場合、新聞集配所に「今日の御朝刊は
御配達されていますか」と問い合わせても用法上の問題は無いことになりますが、私にはそうは思えません。
以上から、例えば、「慣行, 常識による判断」といった理由は、基準1も基準2も満たさない点で、
客観的には正しいかもしれませんが、質問者(私)を納得させるには到底及ばない理由となります。
お礼
なるほど! そう言われてみると、そうですね。 ご返事させていただく、は少し不自然ですし・・・。 本当にありがとうございます。