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アイデンティティーを統合するには
あるACについてのトピで、このような回答をみつけました。 『アダルトチルドレン(以下AC)の方たちは、子供時代に既に本来の自己を消失しているので、統合がうまくできない(アイデンティティーが拡散してしまっている状態)』 学術的専門用語である「アイデンティティー」と哲学的なニュアンスの「本来の自己」とは少々違うように思います。そのため、治療の是非についてもまた違ってくるかと思いますが、 これについての考え、また「アイデンティティーの拡散」は結論的に統合できるのか?つまり治療ができるのかということ、またその方法は具体的にどのようなものとなるのかについてご意見ください。
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ACというのは、自我が未成熟(=自己愛肥大)で自己を喪失している状態です 感じたままに感じる事が危険な生育環境で、健全な自我を持てなかったのです 自己は消失するものではなく、自己防衛から喪失、封印されていたと考えます ですからAC治療を行う精神科では、自我を取り戻す作業から始めます 精神発達には段階があり、自我の未成熟から→自我の肥大(思春期)を経て→自我の崩壊が起き(万能感の虚勢)→人格統合へ向かう というプロセスが重要なので、AC治療のプログラムは、思春期のやり直しと言ったりします 思春期にやり残した未練を卒業し、他者不在の万能感(自己愛という幻想)が虚勢されて 自我の終焉=人格統合(自己回帰)にむかいます
お礼
ご回答ありがとうございます。 >自己は消失するものではなく、自己防衛から喪失、封印されていたと考えます この封印ということは、私もまったく同じ考えです! もともとあったものが、抑圧されていたもの(本当の自分とはこのような状態のことだと思います) つまり治療というのは解放すること。 >他者不在の万能感(自己愛という幻想)が虚勢 子供の万能感が失われるということですね。 自我の終焉、つまり一度自分を失わなければ大人にはなれないということですね。 しかし自己愛性人格障害などは自己愛がが肥大化したままなのでしょう。 子供や大人の線引きはもちろん年齢ではなく、未成熟な心の状態です。 同意見の回答に出会えて嬉しかったです。