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慣用句の使い方について
以下は慣用句を使って外国人が作った文章ですが、何だか不自然な気がします。 その理由を説明していただけないでしょうか。 1.目撃者の証言によって、ひき逃げ犯の足が出た。 (※足が出る…隠しごとが現れる。足が付く。) 「足が付く」は自然ですが、「足が出る」は変? 2.クリスマスイブまで、ケーキを買うお客さんに色を付ける予定です。 (色を付ける…値引きしたり、割り増ししたりする。) 以上です。 どうぞよろしくお願いします。
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1.目撃者の証言によって、ひき逃げ犯の足が出た。 : おそらくですが、「足が出る」は、[ ひょんなことから / ちょっとした不注意で / ある偶然から / 思わず ] などのように【意外性】を含んだ理由によって「隠し事が現れる」という意味ではないか、と思います。 「目撃者の証言」によって隠し事が現れるのは、むしろ当然のことですから、その意味で違和感を残した文になってしまう。 もうひとつ、「足が出る」は慣用句なので、「○○の足」という表現も適していないのでしょう。 「ひき逃げ犯はなかなか捕まらなかったが、買ったばかりの車を買い替えたことから足が出た」といった文なら自然に感じます。 2.クリスマスイブまで、ケーキを買うお客さんに色を付ける予定です。 : これは、「お客さんに色を付ける」が誤用のように思います。 「クリスマスイブまで、ケーキに色を付けて販売する予定です」などであれば自然でしょう。
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- LN-TF
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慣用句の問題ですね。 (1)はこのようの場合は、「足がつく」ではないでしょうか?「足が出る」では予算オーヴァーの場合等に使われる表現だろう思われます。似て非なる表現と云う事です。 (2)は鳥渡難しいですが、矢張り変梃な事は確かです。 これは「お客さんに色を付ける」と云った上に「予定です」と云う辞が来ているので益々違和感が漂うのです。 「色を付ける」は元々は通俗的な言葉遣いですから、「ケーキを買うお客さんには色を付ける積りだ」位ならば大分違和感が和らぎます。「に」と「には」との違いと「予定」と「積り」との違いです。然し矢張り稍不自然の感は残ります。 当該の外国人にはこのようの表現の使い方は邦人でも難しく微妙な処で意味が違ったり意図せない意味に取られる惧れがあるので、「読んで判る」に止め、「自ら使う」のは止した方が良いと云うべきではないかと考えます。
お礼
慣用句を知りたい、というリクエストがあったので 教えてみたのですが… なかなか難しいことがわかりました。 ありがとうございました。
- kohichiro
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慣用句は如何に多くの例が世に存在するかで認定度がきまるものです。理屈ではありません。 1.「足が出る」は私の感覚では出費が思ったよりかさんで予算オーバーしたという意味でいわれるもので、仰るような用例にはであったことがありません。間違いに近い用い方だと思います。 2・間違いではなく、意味は伝わると思います。使われる場合もあろうかと思いますが、たしかに多少不自然な感じがします。これは「色をつける」という言い方がラフな場末の店や露店やごく親しい間、なじみの客との間で使われる(あるいは人目を忍んでささやくように伝えるー「おにいさん、ちょっと色をつけるから、買わない?w」)デパートの店員などは絶対使わない庶民的な言葉だということが原因していると思います。
お礼
辞書に載っていても実際には使わない用法があるのですね。 やはり慣用句を使ってみるのは外国人には難しいようです。 ありがとうございました。
お礼
二つともとても分かりやすい解説でした。 ありがとうございます。