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イスラム教と芸術

キリスト教や仏教は、音楽や美術がたくさんありますが、イスラム教の音楽や美術については 良く分かりません。 強いて上げれば 美しいモスクを 建築文化と言えますが その他にイスラム芸術のようなものはありませんか? もし無いとすれば どの様な考えでないのでしょうか?

みんなの回答

  • masazai
  • ベストアンサー率36% (55/150)
回答No.4

線引きが難しいのですが… 音楽というより「音」と言う意味では、2つあります。 一つは、クルアーン(コーラン)を美しく詠むこと。 イスラームではクルアーンはできるだけ美しく詠みなさい、と言われていて、その美声と美しい読誦を競う大小のコンテストが世界中で開かれます。 もう一つは「ナシード」。宗教歌とでも訳すのでしょうか。 アッラーを称える歌、預言者ムハンマドさんを称える歌、信徒に信仰への道を諭す歌、子供の教材として歌われる歌、等々… 一般的に歌声だけで、ロックのような激しい歌い方はせず、ゆっくりしたメロディーのものですが、楽器を駆使したものもあります。なので、ナシード自体を否定する(←音楽は禁止されている、と非難)人もいます。 他の回答者さんも書かれていましたが、アラビア語のカリグラフィーがあります。 一般の書道のように文字の美しさを追求したものもありますが、クルアーンの節を自由に形を変え、デザインのように美しく書くものもあります。 これはモスクの装飾にも使われています。紙に書かれることもあれば、飾り皿(金属製もあるし、陶器もある)に書かれることも。

noname#212854
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 音こそ音楽です。 どうもありがとうございました。

noname#224207
noname#224207
回答No.3

イスラム芸術というものを、イスラム教の教義に基づいた芸術か、イスラム教を信じる人々が造りだした芸術か、で意味は変わってくるのではないのでしょうか。 確かにキリスト教には讃美歌というものがあり、仏教には声明(しょうみょう、旧字体:聲明)と呼ばれるものがあります。 これに対応するものとしては、イスラム教としてはコーランの朗唱が挙げられるかと思います。 イスラム教は教義の上で神の肖像画や彫像を否定していますので、仏像に相当するものはありません。 キリスト教も旧約聖書に基づけばイスラム教と同様に神の肖像画や彫像の作成を禁じています。 これに忠実に従いますとキリストの架刑の姿を現した彫刻もシンボルとしての十字架もルール違反ということになります。 有名な最後の晩餐などという壁画は完全なルール違反です。 聖母マリアがキリストを抱いた聖母子像などもルール違反です。 キリストはエホバではないと主張すると、三位一体論(父と子と聖霊)の論拠はなにか、という矛盾にぶつかってしまいます。 一方で、神を遥拝する施設である教会や寺院に相当するものとしては、イスラム教ではモスクがあります。 この宗教的な目的を持った建築物を荘厳に飾る行為を教義に基づいたものと看做すのか、単なる建築物の装飾と看做すかで、変わってくるのではないのでしょうか。 単なる装飾と看做せば、アラブ民族の民族芸術ということになります。 民族的な芸術ということになれば音楽であれ絵画であれ彫刻や建築であれ存在するというになるのではないのでしょうか。 この観点からすれば芸術的表現のテーマとして、聖典(聖書、コーラン、仏典)に記された物語などを、アラブ民族は使わなかっただけだ、ということになるのではないのでしょうか。 マホメットの人間としての伝承に関わるものは沢山あります。 御承知のアラビアンナイトなどと言う物語をテーマとしたものも沢山あります。

noname#212854
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 民俗芸術と宗教芸術との境目が やはり良く分かりませんが あなたの解説に 感謝いたします。  どうも、ありがとうございました。

回答No.2

アラブ、ペルシャ(イラン)、トルコ、北アフリカ、インドなどで、建築や絵画、装飾美術、 陶芸、ガラス工芸、染織・絨毯、象牙細工、木工芸、玉器・水晶・宝石細工などの イスラム芸術(美術)が発達しています。 イスラム教は偶像崇拝を禁止したので、イスラム教発祥の地であるアラブ地方では 彫刻や絵画などあまり発達しませんでしたが、ペルシャ人やトルコ人がイスラム 文化圏で活躍するようになると、華麗で芸術性の高い細密画(ミニアチュール)が、 おもにイランやトルコなどで発達しました。 あとイランといえばペルシャ絨毯。存在そのものが優れた美術工芸品と言えるでしょう。 音楽についても、アラブ音楽やペルシャ音楽、インドやギリシャの音楽の影響などを 受けて、イスラム文化圏においてイスラム音楽(西アジア古典音楽)が発達しました。 イスラム音楽は、それぞれの土地に以前から伝わっていた伝統的な音楽(民謡など) と、スーフィズム(イスラム神秘主義)の踊りや舞踏などイスラムの宗教音楽の 影響が混ざり合いながら発展をとげたものです。 中でもオスマントルコ帝国の音楽は、打楽器やラッパを多用した宮廷音楽として知られ、 のちにヨーロッパの作曲家は、オスマントルコの軍楽隊の音楽から刺激を受けて、 有名な「トルコ行進曲」を作曲しています。

noname#212854
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 お礼が遅くなり,申し訳ありません。 なるほどです。 ありがとうございました。

  • Him-hymn
  • ベストアンサー率66% (3489/5257)
回答No.1

宗教と芸術という観点で考えると、仏教など、仏の絵が描かれ、像が造られました。また、仏舎利もありますし、日本でも塔やお堂などの建築もあります。 キリスト教では、マリア像や聖像、聖画などがあり、聖人をかたどった像まであります。教会堂建築も芸術的です。 それに対し、イスラムには厳格なる決まりがあります。それは、神を描いたり、かたどったりしないということです。ですから、イスラムではどこにも、神をあらわす絵や像がありません。キリスト教もプロテスタントではイエス・キリスト像は通常ありません。聖画まではあります。 でもイスラムにはありません。そういう神を表せないので、逆にシンボル的なモノが発展したと私は思っていますが、そこが他とは違います。 もちろん、芸術は、地域文化に根ざしていますので、どこまでがイスラム教でどこまでが中東地域の文化なのか区別するのはむずかしいかもしれません。 神を描かずして聖なるものを表現するーーそれがイスラム方式であり、モスク、イスラム建築以外にも、コーランの翻訳は聖典とはみなされないので、その結果として、コーランの減点の文字が重要視され、イスラム文字のカリグラフィーがあります。また、先に述べたシンボル的なモノとしては、幾何学的な絵、装飾があげられます。陶器・象牙工芸などもさかんです。 詳しくは↓などが参考になります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E7%BE%8E%E8%A1%93 以上、ご参考になればと思います。

noname#212854
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 なるほど、分かりやすくご説明いただき 感謝申し上げます。 ある意味、宗教だから、何でも有りなのでしょうか? 言葉は分かりやすいものの、そういった宗教が宗教として成立していることが不思議になりました。 どうも、ありがとうございました。