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恐縮です、恐れ入ります、申し訳ございませんの違い
日本語を勉強中の中国人です。「恐縮です」、「恐れ入ります」、「申し訳ございません」はどのように違うのでしょうか。 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー
その3つの表現を並べて示されると、ほとんどの日本人は 「どれも似たようなものだよ」 と言うかもしれません。 実際、それらの3つの表現には共通した要素がある、と言えなくもないです。つまり、それらは入れ替えることが可能である、ということです。 しかし、厳密にいえば、最後の 「申しわけございません」 は明らかに謝罪の意思を表す表現といえますが、その前の2つは、必ずしもそうではありません。 「恐縮です」 の 「恐縮」 は、「恐れて縮まる」 と読めます。なぜ 「縮まる」 のかというと、そのことは相手に対して、相手から見たこちらの姿を小さく見せる、つまり相手に 「敵対しようとする意思を持つ者ではない」 ということを見せることにつながります。相手に敵対する意思があるのならば、少しでも大きく見せて、相手をひるませるはずですが、その反対です。 「恐縮です」 という表現は、相手に対して、「あなたに敵対する意思はありません」 という態度をとることであり、それを言葉の上で表現したものです。 相手に対して 「敵対しない」 という意思表示をするのは、その相手に対する恭順の意思を示すことになります。相手の力が、自分の勢力を上回るので、対抗することをしません、ということです。また、「あなたの方が強大であることを認めて、わたしは臣下の立場に立ちます」 ということの表明でもあります。 現代でも用いられる表現ではありますが、場合によるとかなりフォーマルである印象を与える表現です。また、社会的な地位が高い者同士の間のやりとりという感じを与えることもあります。ですから、一般の女性や子供が用いることは、あまりないかもしれません (少なくとも子供が用いる場合はないでしょう)。 「恐れ入ります」 という表現は、「恐縮です」 から派生した表現と見ることもできます。かなり 「改まった表現」 つまりフォーマルな感じを与える表現です。これも古い感じを与える表現なので、日本の侍の時代を描いたドラマなどで用いられたりもします。 「恐縮です」 も 「恐れ入ります」 も、「相手を自分より上位の者とみなす」 ということの表明ですが、これらは実際には、「感謝の意」 を表現するのに用いられます。 中国の方は 「下賜」 という言葉の意味がお分かりになるかと思いますが、たとえば王が臣下に褒美を与えることなどをいいます。そのような場合に臣下が言上するのにふさわしい表現、謝意の表明が 「恐縮です」 や 「恐れ入ります」 であると考えていいと思います。ただし、現代の日本において王と臣下という社会的な関係は存在しないので、王の代わりに会社などの組織の実力者、あるいは年齢の離れた先輩、中国語で 「老」 という言葉のつく人などから恩恵を受けた場合、あるいは恩恵を受けたと感じた場合に、そのような表現で感謝の気持ちを表現することがあります。 説明が長文になり、分かりにくいかと思いますが、上記のような見方をすることもできるという一例です。すべてを尽くしたわけではありません。
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- he-goshite-
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No.1 の回答が正攻法ですばらしいです。 質問者様の日本語力が相当高いようですので, 「どのように違うのか」という点について,あえて,へそ曲がりの回答をしてみますと, 「恐縮です」、「恐れ入ります」、という二つは問題ありませんが, 「申し訳ございません」は,「日本語として間違っている」として訂正される可能性がある表現です。
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございます。「申し訳ないことでございます」が正確なのですね。勉強、頑張ります。
お礼
ご丁寧に回答していただき誠にありがとうございます。おかげさまで、わかるようになりました。