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斎藤茂吉の『…死なしむなゆめ』の『ゆめ』とは?

いつもお世話になってます。 斎藤茂吉の短歌に、 草づたふ朝の螢よみじかかるわれのいのちを死なしむなゆめ『あらたま』 というものがありますが、 最後の『死なしむなゆめ』の『ゆめ』の意味がよく分りません。 この『ゆめ』はどういう意味なのでしょうか? ご教示いただければありがたいです。

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  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.3

昨夜は目を愉しませてくれたこの蛍を、今朝は露を宿した草辺に返すのだ。短いばかりの命だからと死を早まらせないでおくれよ、決して。そんな願いこそがおまえへの私のありがとうの思いなのだから。 ここでは、あえて次のような分析で解釈してみました。 草づたふ:他動詞ハ行下二終止形…「(渡してやる方に重点をおいて)伝わらせる。」(「古語大辞典」小学館) みじかかる:短しのカリ活用連体形…短くある われ:対称。…「(平安末期ころに生じた用法。同等以下の者を親しんで呼ぶのに用いられ、しだいに卑しめていうのにも用いられた)」(「古語大辞典」小学館) いのちを死なしむな:「命死ぬ 息絶える。死ぬ。「命生く」の対。」(「古語大辞典」小学館) ゆめ:「【努・努力・勤】(禁止・命令の表現と呼応して)必ず。決して。」(「古語大辞典」小学館) ゆめ:「【勤・努】[参考]上代では、文末に用いられる例も多い。例「…波立つなゆめ」(万葉集3-246)」(「古語例解辞典」小学館)

kirakuniOK
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 短歌全体をご解説いただきまして、大変勉強になります ^^ 「…波立つなゆめ」など前例もある訳なのですね。 とてもよく理解出来ました。

その他の回答 (2)

  • spring135
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回答No.2

この「ゆめ」は夢ではありません。漢字は「努」です。 「ゆめゆめ疑うことなかれ」はこの「ゆめ」の繰り返しによる強調です。 漢字では「努努疑うことなかれ」と書きます。 意味は「少しでも」といったところです。 従ってもともとは 「ゆめ死なしむな」 であるところを「ゆめ」を倒置したものです。 国語辞典、漢和辞典で確認してください。

kirakuniOK
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 なるほど!「ゆめゆめ」の「ゆめ」でしたか。 それが倒置されているとは、ちょっと想像がつきませんでした。 わかりやすいご回答感謝しております ^^

noname#194720
noname#194720
回答No.1

ゆめとは、決してとか少しもといった意味です。 決して死なせてはならないよ、と解釈してよいかと思います。

kirakuniOK
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 あれ?もうnonameになってしまいましたが ^^; 真っ先のご回答感謝しております ^^

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