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「しらたまの君が肌はも月光の」の「はも」とは?
いつもお世話なっております。 川田順の短歌に 「しらたまの君が肌はも月光のしみとほりてや今宵冷たき」 というのがありまして、なかなか美しい歌であるのはわかるのですが、 「肌はも」の「はも」がどういう意味だかちょっとわかりづらいです。 是非ご教示いただければありがたいです。
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文末用法であれば「終助詞「は」+終助詞「も」」で強い詠嘆や回想での愛惜の意が籠もりますが、この歌のように文中に用いた場合は、「係助詞「は」+係助詞「も」」として、取り立てと感動の意を表わすものと読み取れそうです。 眼前の対象ではないものの想起やその意外性では詠嘆や愛惜に、いま直面した対象を取り立てた場合は話題物としての肯定的な強調意識が「も」に籠められているものでしょう。 「君の肌はも」⇒「君のこの肌こそは」「君の肌はまさに」
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- SPS700
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回答No.1
僕はこう言うのド素人なので、適当に無視してください。この例として頭に浮かぶのは『古事記』の例です。 さねさしさがむのをのに もゆるひの ほなかにたちて とひしきみはも http://www.geocities.jp/saint_flwer/poem/waka/sanesashi.html 岩波日本古典文学大系の215ページにある頭注では「ハモは感動の助詞」とあります。
質問者
お礼
御回答ありがとうございます。 リンクも示していただいて大変参考になりました (^^) 「ハモは感動の助詞」と言うのもなるほどです。
お礼
御回答ありがとうございます。 大変詳しい説明とても参考になります。 「文中」と「文末」で意味が変りうるわけですね。 「眼前の対象ではないもの」と「いま直面した対象を取り立てた場合」とでも、微妙に意味が異なりうるというのも興味深い分析でした。