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ピアノのベッティング・スクリューについて
- ピアノのベッティング・スクリューについて疑問があります。
- ベッティング・スクリューはドイツ語を使用するピアノ用語です。
- 中学英語でのキーベッドのスクリューはBedding Screwとなります。
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質問者が選んだベストアンサー
質問者さんのように、ピアノには詳しくありません。 でも、ピアノの構造などの説明を見ると、確かに「keybed」や「bedding screws」が出て来ますね。多分「ベッディング・スクリュー」が正しいのでしょう。 日本語のカタカナ表記は、結構いい加減なところがあって、特に戦前からあるものや戦争直後に導入されたものには、当時のカタカナ表記の限界や慣習から、正しく表記されないまま定着し、それがほぼ正式名称になっているものも多いようです。 (1)例1: 音楽の都「ウィーン」は、現地発音では「ヴィーン」、英語表記でも「Vienna」ですから、日本以外で世界のどこにも「ウィーン」と発音する人はいません。 (戦前までは「ヰーン」と書いたようですね。「ニッカウヰスキー」のように) (2)例2: 楽聖ベートーヴェンBeethovenも、ドイツ語的には「ベートホーフェン」、英語的には「ビーソーヴェン」ですよね。(英語圏でも、音楽に詳しい人は「ベートホーフェン」的に発音するようです) (3)例3: ベートーヴェンは、昔は(今でも)「ベートーベン」で、「ヴァ」「ヴィ」「ヴェ」「ヴォ」と表記するようになったのは、比較的最近ではないでしょうか。 ヴァイオリン/バイオリン、オペラ作曲家のヴェルディ/ベルディ、ヴィヴァルディ/ビバルディなど。でも、今でも、ランクを意味する「レベル」、「トラベル」、「ライバル」などはこの表記のままですよね。 (4)例4: 今では子供でも発音できる「ティ」「ディ」「ヒェ」などは、一昔前は発音が難しかったのではないでしょうか。 「ティーム/チーム」、「デジタル/ディジタル」、「メルヒェン/メルヘン」など。 でも、「教師」のことを「チーチャー」とは言いませんね・・・。やはり「ティーチャー」ですよね。 かなり古いビルの名称に、「ビルヂング」というのがありますが(東京の有楽町に「有楽町ビルヂング」というのがあります)、これはひょっとして「ビルディング」と発音してほしかったのではないか、と思います。当時「ビルディング」という表記が一般的でなかったので、知恵を絞って「ビルヂング」と表記したのではないでしょうか。(決して「ビルジング」と発音してほしかった訳ではないのかと) (これを逆に誤解して、「デスクトップ」(机の上)なのに「ディスクトップ・パソコン」などという方がいて失笑もしますが。) というように、日本語の外来語のカタカナ表記は、かなりいい加減で、いろいろ混在しています。 それでも、「ディ」を「ティ」と言い換える、という事例は、あまりお目にかかったことがありませんね。 ただし、日本人は語尾が濁るのは苦手で、「ハンドバッグ」はほとんど「ハンドバック」と発音しますし、「ベッド」も発音は「ベット」に近いと思います。 「ベッディング」→「ベッティング」は、この辺の延長線上の「日本人なまり」なのかもしれません。 カタカナ表記だけで使っている分にはそれでも良いのでしょうが、なまじ原語が何かわかると、やはり確かに抵抗がありますね。 雑談ばかりで、ちっとも答になっていなくてすみません。
お礼
どうもありがとうございます。 ピアノ技術書の原書がなかなか読めなくて、こんな質問をしてしまい大変恐縮です。 やはりScrews on Key Bed = "bedding screws"と表記されているのですね。 すっきりできました。 余談ですが個人的に結構ご縁のあるお話も伺い、何か嬉しくなりました。 ワ行のヰは、本当にwa、wi、wu、ue、woと発音するんですよね。 おじいちゃんから発音を教わりました。 whiskeyも、今より当時の日本人のほうがより原音に近く言えた、ということでしょうね。 カの発音も、戦前はカとクヮが厳密に区分があるとかで、国会=こっくゎい、と言ってました。 何を基準にカとクヮを見極めるのか、今思うとよく聞いとけばよかったと後悔してます。 有楽町ビルヂング、地下の食堂に行った思い出があります。 丸の内中通りは、たしかにビルヂングだらけですね。 これはダ行なのでdi=ヂで間違いないことになりそうですね^^; 前述おじいちゃんの嘆きですが、ジとヂの正しい発音ができない今の子に特訓、ということでかなり教わったのですが、ヒアリングも口の形も全然わからなくて匙投げられたのを思い出しました。 おじいちゃん曰くの「正しい発音」では、ヂは今のディとは全く違っており、ジとヂがどう違うのかがほとんど聞き取れない微妙な発音でした。 脱線はこの辺で、 原文Bedding Screw であるが、 カナ表記=ベッティング・スクリュー ×ベッディング・スクリュー の件は、 ドイツ語とは無関係に、正真正銘英語だが、日本の業界慣例表記。 という解釈で支障なさそうですね?