はじめまして
まず英自治領(ドミニオン)の予想される動向
【カナダ】英王室、英亡命政権、英残存艦隊の亡命先
隣国米との密接な経済関係と英帝国のアルミニウム生産の多くを産出していた等高い工業技術力で残存英帝国の戦争遂行能力を持つ
【豪・ニュージーランド】南太平洋での連合国の拠点であり、史実では北アフリカ等に主力部隊派遣を強いられていたが
恐らく地中海から英勢力は駆逐されるだろうから
本土防衛は主力部隊復帰により強化されるだろうし米・加軍により補強されるだろう
【インド】国民会議派が更に力を増すだろうが、日本の侵略性を見抜きチャンドラー・ボーズの安易な判断しなかったガンジーやネルーは権利増大と引き換えに連合国側に加担するだろう
北大西洋航路が事実上断たれる危険性が出てきた為、インドは対ソ、対中のレンドリースの重要な中継地となるので
米も強力な支援を行うだろう
また英帝国の歴史的に優秀な傭兵であるグルカ(ネパール人)兵の供給地でもある
【南アフリカ】この地は微妙な情勢になる
第1次大戦時もそうであったが、戦前親独的なボーア人(オランダ系を中心とする仏・独からのカルバン派教徒)による反乱寸前となっており
ボタ等英追随派のボーア人達により辛うじて英側に付いていたが
英降伏したならボーア人が政権簒奪し中立宣言する可能性が強く
そうなれば連合国はレアメタルを含む地下資源供給地を失う
・アイルランドは北アイルランド接収を条件に親独中立に
・ジブラルタル、マルタ、エジプトも枢軸側に
・中国との関係が断絶した独のタングステンの重要な供給源となったポルトガルも史実では英の強圧により親英的サラザール政権は対独禁輸するが、それがなくなる
→独は大量生産に欠かせない工作機械、戦車の高速徹甲弾大量増産可能に
・逆に英本土が独占領下となり、対ソレンドリースが困難になり
ソ連は戦車の軽量化、航空機生産に必要なアルミニウムが全く手に入らなくなる
→独の対ソ戦で決定的優位に
米は英本土のような広大な補給中継地がない為、欧州大陸や北アフリカに大軍を上陸させることはほぼ不可能に
→史実では戦力の3分の2を対独戦に投入していたが(例えば対独本土爆撃に投入した連合国航空機は対日本土爆撃の30倍)
対日攻撃にほぼ全力をかけ日本の早期降伏させる戦略に転換
恐らく日本の降伏は1、2年早まるだろう