アメリカの参戦が決まったとき、
すなわち、日本が真珠湾を攻撃したとき、
真珠湾攻撃まで、アメリカの世論は参戦反対だった。
ルーズベルトは、戦争に参加しないと公約で宣言していた。
チャーチルは、日本とアメリカの動きが、自国の将来を決すると思っていた。
フランスがドイツに占領されて、その植民地・仏印(ベトナム、ラオス、カンボジア)は無防備状態に陥っていた。
日本が進出すれば、イギリスは対向する兵力の余裕がない。
アメリカが中立を守ればアジアにおける権益は失われ、インド独立運動も起こり、英国は崩壊しかねない危機にあった。
日本が中立を保つか?アメリカが日本、ドイツに対して参戦する以外に英国の勝利はない。
日本は1940年
1)蒋介石支援の停止、
2)香港国境の 閉鎖、
3)上海からの英軍守備隊の撤退、
の3つの要求が英国政府につきつけられた。
ロシアン駐米英大使は、アメリカのハル国務長官に窮状を訴えたが、ハルは「私にはどのようなアドバスもする立場にない」と冷淡にコメントしただけであった。
チャーチルはしぶしぶ 蒋介石支援の3ヶ月停止、上海駐留の英軍部隊の撤退を決めた。
アメリアの参戦が無いまま、日本と戦うことになれば大英帝国は崩壊する危機にあった。