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数学で質問です
ΩをR^nの有界開集合とします。 L= {u(t)∈L^2 (Ω) :∫Ω u(t)dt=0} はL ^2(Ω)の閉部分空間となります。 ここで、Lへの射影Plが Plu(t) = u(t) -(1 /|Ω|)∫Ω u(t)dt とな る証明が分かりません。 どなたかお願いします。
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「4番について詳しく教えて」 次の A と B は、教科書に載っているはずなので確認すること。 A v∈L^2 (Ω)、w∈L^2 (Ω) なら、v+w∈L^2 (Ω) であって ∫Ω (v(t)+w(t))dt = ∫Ω v(t)dt + ∫Ω w(t)dt B v∈L^2 (Ω) で、αが複素数なら、αv∈L^2 (Ω) であって ∫Ω αv(t)dt = α∫Ω v(t)dt 次の C は、積分の定義から明らか C |Ω|< ∞なら、1∈L^2 (Ω) であって ∫Ω 1dt = |Ω| α = (1 /|Ω|)∫Ω u(s)ds、v(s) = 1 と置けば、B により、 (1 /|Ω|)∫Ω u(s)ds∈L^2 (Ω) であって、さらに B と C により D ∫Ω{(1 /|Ω|)∫Ω u(s)ds}dt = ∫Ωαdt = ∫Ωα・1dt = α∫Ω1dt = α|Ω| = ∫Ω u(s)ds である(積分が2回出てきて紛らわしいので、一方の積分変数を s に変えた)。 さらに、A により、Plu(t) = u(t) -(1 /|Ω|)∫Ω u(t)dt = u(t) -(1 /|Ω|)∫Ω u(s)ds は L^2 (Ω) の元であって、 E ∫ΩPlu(t)dt = ∫Ωu(t) -∫Ω{(1 /|Ω|)∫Ω u(s)ds}dt = ∫Ωu(t) - ∫Ωu(t) (D による) = 0 となる。
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- alice_44
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A No.2 の反省点: あの手順だけでは、L (の中または上)への射影変換 であることしか言えてなかった。 「L への射影」と言えば、像が L であることを含む 表現だから、Pl が L の「上へ」の線型写像である ことも示しておく必要がある。 L が直交射影であることを A No.3 の方法で示せば、 像の補空間が明らかになるから、直交性と同時に、 Pl が L の上への写像であることも従うのだった。 A No.1 は、簡潔ながら必要にして十分であったと。 脱帽。
- ramayana
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「(1)と(2)はどのように示したら良いのでしょうか? 」 ANo.1 と ANo.2 で十分すぎるヒントになっていると思うけど、補足があったので、ANo.2のシナリオに沿ってもう少しだけ肉付けします。 0<|Ω| < ∞と仮定する。Lebesgue測度を考えているのなら、|Ω| < ∞は、Ωが有界なことから導かれる。以下αを任意の複素数とする。conj() で複素共役を表す。 1 L が部分空間であること u と v が L の元のとき、u+v とαu のどちらもL の元であることを示す。 2 L が閉集合であること u を L ^2(Ω) の元とし、u[1]、u[2]、・・・を L の元の無限列とする。u[1]、u[2]、・・・が L^2 ノルムで u に収束するとき、u が L の元であることを示す。 ∫Ω( u[n]のL^2ノルムによる極限)(t)dt = ∫Ω u[n](t)dt の極限 であることに注意(|Ω| < ∞だから、積分と極限の順序はいつでも交換できる。どうしてだか分かりますか?) 3 Pl が線形写像であること u と v が L ^2(Ω) の元のとき、Pl(u+v) = Pl(u)+Pl(v)、Pl(αu) = αPl(u) であることを示す。 4 Pl が L への写像であること u が L ^2(Ω) の元のとき、Pl(u) が2乗可積分であること、および、∫Ω Pl(u)(t)dt=0 であることを示す。 |Ω| < ∞だから、定数 (1 /|Ω|)∫Ω u(t)dt が2乗可積分であることに注意。 5 Pl(u) と u-Pl(u) の内積が 0であること Pl(u)conj(u-Pl(u)) の積分が 0 であることを示す。
補足
特に4番について詳しく教えていただけないでしょうか?
- alice_44
- ベストアンサー率44% (2109/4759)
直交射影であることも、容易に計算できるが… 「 L への射影」としか言ってないから、 ・ L が L2(Ω) の線型部分空間であること。 ・ Pl が L2(Ω) から L への線型写像であること。 だけ言っときゃ、十分じゃない? 直交性を言うなら、Pl(u) と u-Pl(u) の内積が 0 であることを、計算で示すだけ。
- ramayana
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|Ω| は、Ωの体積で、かつ、|Ω| > 0 を仮定するのでしょうか?もしそうなら、 Pl を Pl(u(t)) = u(t) -(1 /|Ω|)∫Ω u(t)dt で定義するとき、L ^2(Ω) の任意の元 u(t) に対して (1) Pl(u(t)) が L の元であること (2) Pl(u(t)) と u(t) - Pl(u(t)) が直交すること の2点を言えば良いのでは。どっちも簡単そう。
補足
|Ω|は測度です。 (1)と(2)はどのように示したら良いのでしょうか?
お礼
ありがとうございました。 解決しました!