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数学についての質問です。
添付した画像中の3行目から4行目への式変形についての質問です。 F(x,y)にはΣが含まれているのに、F(x,y)を代入したあとの式では消えているのでしょうか?下の方の式でG(x,y)を代入したところでも同様にΣが消えています。 もしよろしければ、F(x,y)にsin(mπx/a)・sin(nπy/a)をかけて、xとyでそれぞれ0→aまで積分することでDmが導き出せる原理も教えてください。 http://www.fastpic.jp/images.php?file=5751812154.jpg
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以下では∫は0からaまでの定積分を表すものとします。 ご質問の式変形が出来る理由は、m≠n のとき、 ∫sin(mπx/a)sin(nπx/a) dx = 0 が成り立つ、ということの帰結です。 この問題では二重のフーリエ級数ですが、仕組みは一重の場合と全く同じなので、一重の場合に説明します。 Σを n が1から∞までの和として、 F(x) = Σ(D_n) sin(nπx/a) で定義されるF(x)を考えましょう。 このとき、∫F(x) sin(mπx/a) dx がどうなるか計算してみます。 ∫F(x) sin(mπx/a) dx =∫Σ(D_n) sin(nπx/a) sin(mπx/a) dx =Σ(D_n)∫sin(nπx/a) sin(mπx/a) dx ここまではOKですか? さて、各項に現れた∫sin(nπx/a) sin(mπx/a) dx は、n≠mのときは0であったので、 n が1から∞までの和のうち、残るのはn=mの項だけになります。 これが、 Σ(D_n)∫sin(nπx/a) sin(mπx/a) dx =(D_m)∫sin(mπx/a) sin(mπx/a) dx となる成り立つ理由です。 二重の場合も、 ∫∫sin(jπx/a)sin(kπy/a) sin(mπx/a)sin(nπy/a) dx dy =(∫sin(jπx/a)sin(mπx/a) dx)・(∫sin(kπy/a)sin(nπy/a) dy) が j=m かつ k=n の場合以外0になってしまうため、D_(m,n) 以外の項が消えてしまう、というわけです。 ちなみに、この事実は、 「sin(mπx/a) , m=1,2,3,..が、内積<f, g>=∫f(x)g(x) dx (0からaまでの積分)に関して、直交関数系をなす」 と表現されます。 一般に直交関数系{f_n}が与えられ、それらで展開された(それらの係数付きの和で表された)関数F=Σc_n f_n について、 内積 n≠mなら<f_n, f_m>=0 という性質から <F, f_m> =<Σc_n f_n, f_m> =Σc_n < f_n, f_m> =c_m < f_m, f_m> というふうに各f_mの成分を取り出すことが出来ます。
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- alice_44
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あ、被った。失礼。 A No.3 は、A No.2 と同じなので、無視してください。
- alice_44
- ベストアンサー率44% (2109/4759)
読めたので、回答してみます。 2行目が、F(x,y) の定義ですね? 3行目ヘ F(x,y) の定義を代入します。 m,n が被っているので、Σ のほうは i,j に換えて、 ∫[y=0→a] ∫[x=0→a] F(x,y) sin(mπx/a) sin(nπy/a) dx dy = ∫[y=0→a] ∫[x=0→a] {Σ[i,j] D(i,j) sin(iπx/a) sin(jπy/a)} sin(mπx/a) sin(nπy/a) dx dy = Σ[i,j] D(i,j) {∫[x=0→a] sin(iπx/a) sin(mπx/a) dx}{∫[y=0→a] sin(jπy/a) sin(nπy/a) dy} = D(m,n) {∫[x=0→a] sin(mπx/a) sin(mπx/a) dx}{∫[y=0→a] sin(nπy/a) sin(nπy/a) dy} ←[*] となるのです。 i≠m なら ∫[x=0→a] sin(iπx/a) sin(mπx/a) dx = 0、 j≠n なら ∫[y=0→a] sin(jπy/a) sin(nπy/a) dy = 0 であるために、 Σ[i,j] の項が i=m, j=n の一個しか残らない ということです。 (計算してみてください。) (ノートの式変形は、4行目の書き方が奇妙で、この変形を見え難くしていますね。 4行目は、5行目と同様に積分を分離して、上記 [*] のほうが見易いと思います。) 結果的に、 ∫[y=0→a] ∫[x=0→a] F(x,y) sin(mπx/a) sin(nπy/a) dx dy が D(m,n) を含んだ簡単な式で表せたので、逆算すれば、 D(m,n) がこの積分を使って表せたことになります。 「原理」としては、関数空間はベクトル空間であって、 ∫[x=0→a] f(x) g(x) dx を f, g の内積と見たときに { sin(mπx/a) } が直交系になっている ということでしょうかね。
お礼
理解できました。 ありがとうございます。
- oignies
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うすくてまったくよみとれません
お礼
理解できました。 どうもありがとうございます。