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弦楽器のチューニング
ギターや三味線で、通常のチューニングで無いチューニングがありますが、ああ言うのって、同じげんでやるんでしょうか? ギターなら、何とかチューニングで、ドレミファソラシドで無いように弦を強くしたり弱くしたりと見えますが、実は弦が違っていたとか、 三味線でにあがりとかさんさがりとか有りますが、あれも同じ弦で強く絞めたり弱くしたりで半音、一音上げたり下げたりするのでしょうか? 同じ弦で半音下げたら音がぶよぶよして他の弦の音と強さ、音色が違ってしまって歌にならないように思うのですが。 お判りの方、よろしくお願いします。
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三味線も、同じ弦で強く絞めたり弱くしたりで調整します。 ・二上がりなら(本調子に比べて)二の糸を、1音分、高くしますし ・三下がりなら(本調子に比べて)三の糸を、1音分、低くします。 で、ギターでも三味線でも、同じ弦で強く絞めたり弱くしたり(張力を変える)と音色が変わってしまうのではないか? という疑問についてですが、理想的には(弦の振動の最も単純な物理モデルを考えた場合には)、張力を変えても、音色は変わりません。 これは、物理の話になるので、もし本当に興味があれば、物理カテで聞いてみたほうがいいかもしれませんが。(といっても、物理カテでは、物理に詳しい人はたくさんいますが、楽器に興味がある人があまりいないので、結局答えるのは私だけになってしまうかもしれませんが) まず、音色というのは、物理的には、倍音(基本周波数の整数倍の周波数の振動)が、どのような割合で(正確には、振幅・位相で)含まれているか、で決まっています。 で、どういう倍音が出るかを決めるのは、弦自体の振動の様子と、弦の振動の開始のさせ方、楽器の構造(共鳴のさせ方など)で決まるわけですが、今回の話(弦の張力を変えたら音色がどうなるか)に関係するのは、弦自体の振動の様子だけです。(張力を変えても、弦の振動の開始のさせ方、楽器の構造は、変わらないので) で、弦自体の振動の様子を、最も単純にモデル化すると(弦を連続体だと思って、1次近似のモデルを立てる)と、実は、弦の振動の様子は、張力Tと線密度ρの比(T/ρ)だけで、決まってしまうということが分かります。(高校の物理で、弦の固有振動数fは、張力Tと線密度ρで、f=√(T/ρ)で表される、というのを習いますが、きちんと波動方程式を立てると、固有振動数だけではなくて、倍音(強制振動の挙動)もT/ρだけで決まることが分かります) というわけで、弦の振動の様子には、T/ρ という1つの変数のみで決まっています。 ということは、とにかく、T/ρが同じ値になっていれば、弦の振動の様子は全く同じわけです。 つまり ・張力Tをいじって、音の高さを変えた場合も、 ・線密度ρをいじって、音の高さを変えた場合(他の弦にした)も、 最終的に、T/ρの値が、同じであれば、全く同じ音がする、ことになります。 もちろん、この話は、あくまで、弦の振動の様子が、最も単純な物理モデル(1次近似のモデル)で表される場合だけを考えています。 例えば、それこそ、そもそもの張力がかなり低くて、「弦がぶよぶよしてしまっている」状態では、1次近似のモデルが成り立たないので、弦の振動の様子が、T/ρ だけでは決まりません。その場合は、そこから、張力を変えると、音色(倍音の割合)が変わります。 しかしながら、ギターでも、三味線でもそうですが、多くの弦楽器は、ある程度高い張力(1次近似のモデルがそれなりに成立するような)で弦を張っていますから、実用上は、ほぼ、「張力を変えても音色は変わらない」と言えるでしょう。
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- hunaskin
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ギターの場合は たいていは通常と同じ弦でやります。 半音下げくらいならよほど細いゲージを使用しているのでなければ大した問題はありません。 中には自分で考えたチューニングを普通とは違う弦の組み合わせでやるひともいますが、少数です。 キース・リチャーズというとても有名なギタリストは弦を5本しか張らない(6弦を省略しています)オープンGにしていることがよくあります。 そのチューニングならではの独特な響きが彼のバンドのサウンドの中核になっています。
お礼
ありがとうございます。 弦を張るつまみを回して調整しているので、その都度弦を張り替える事では無いと思っていたので、音を上げたり下げたりしているのだろうと思っていましたが、音が変に出ないのかなと思っていました。 ギターは昔々、ガットギターを指にまめが出来る前にちょこっとかじっただけなので、それ以上判らずにいました。
補足
ありがとうございます。 音楽的に、そして物理的に説明いただいて、ありがとうございます。 同じ弦で大丈夫なんですね。そして、ゆるめても張りすぎても倍音を含めてきちんと出るようになって居るんですね。 張りを変えると、ピアノが電子ピアノ、エレクトーンのピアノ音のように、周波数、音色は同じでも別の物になってしまうのかと思っていました。 特に、色っぽい三味線の音が、上げちゃうと野暮な音楽に鳴っちゃったり、下げるとおどろおどろした音に鳴っちゃうのかと思っていました。 ピアノに調律師が居るように、6本の弦ではあるけど、きちんと合わせないと他の弦の共鳴が鳴らなくなっちゃうのかなと素人目に映った物ですから、質問しました。