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ニュルンベルク裁判について

・ニュルンベルク裁判についての概説 ・ニュルンベルク裁判が戦後ドイツでどう受け入れられてきたか の2点が書かれた本をそれぞれ教えてください。 なるべく中立的な本、できればドイツ近代史の専門家(あるいはドイツ人によって書かれ、日本語に訳された本)だとありがたいです。 回答よろしくお願いします。

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  • TANUHACHI
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回答No.3

 夜分に失礼します。過日は丁寧なお尋ねをいただきながら、返事が遅くなってしまったことを先ずはお詫び申し上げます。  さて、追加の宿題をいただきましたので少しばかり調べてみました。果たしてお尋ねの趣旨に合いますかどうか。 (1)『東京裁判-もう一つのニュルンベルク-』アーノルド・C・ブラックマン著:日暮吉延訳.時事通信社.1991年刊 (2)『戦争の記憶』イアン・ブルマ著:石井信平訳.TBSブリタニカ.1994年刊 (3)『東京裁判―第二次大戦後の法と正義の追求』戸谷 由麻著:みすず書房.2008年刊 差し当たって、この三冊が思い浮かびました。(1)と(3)は東京裁判とのタイトルがありますが、それはニュルンベルグと東京を対比させて、この問題を改めて問う。しかもそれは歴史修正主義の台頭に危機感を抱いてとの現実的な課題にもよります。  (1)では第19章が該当しますが、序文からお読みになることで両者それぞれの事象と性質が複雑に絡み合っていることを理解する手掛かりともなります。  (3)は米国の大学で教鞭を執る法律学の研究者等の問題提起でありながら、事実を丹念に検証し、東京裁判のそれが決して免罪符ではないことを論証する見事な成果となっています。この場合もニュルンベルグとの対比を前提としているため、その前提の理解の仕方と設定に説得力があります。  なお、こうした問題に関しては、ドイツ現代史研究会および現代史研究会、歴史学研究会の現代史部会などの研究団体がありますので、そうした団体のサイトをご覧になることも一考かと存じます。  ドイツ現代研究会では、その活動を通じて (A)『エルンスト・ノルテ(著)『ファシズムの時代 上・下』エルンスト・ノルテ著.福村出版.1972年刊 (B)『ドイツの歴史家』ハンス・ウルリヒ・ヴェーラー編:『ドイツの歴史家 全5巻』未来社.1982~85年刊の翻訳事業があります。  他に20世紀史との括りから見ますと (C)『ヨーロッパ戦後史 上下巻』『失われた20世紀 上下巻』があります。共にトニー・ジャットの著作であり前者は森本醇・浅沼澄氏の訳.みすず書房.2008年刊  後者は河野真太郎・生駒久美・伊澤高志・近藤康裕・高橋愛各氏の訳.NTT出版.2011年刊です。  ご期待をいただきながらそれに応えるだけの技量も持ち合わせず、この程度の情報でまことに心苦しさのみが残り申し訳ございません。

tokuninashi2009
質問者

お礼

いえいえ、とんでもない。回答ありがとうございます。 (1)の本のタイトルは、今回の件を自分で調べた際に見た覚えがあったのですが、有名な本なのですね。ぜひ読んでみようと思います。 その他の本の紹介もありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • TANUHACHI
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回答No.2

 こんばんは夜分遅くに失礼します。♯1の方が推奨されている史学雑誌-5月号は前年度の研究動向に関しては参考になります(論文のタイトル及び執筆者、掲載誌等々)が内容に関しては「こんなものがあるんだな」程度でしかありません。  歴史学に携わる者の立場から何冊か文献を紹介させていただきます。 (1)『ニュルンベルグ裁判-ナチス戦犯はいかにしてさばかれたか-』ウェルナー・マーザー著:西義之訳.TBSブリタニカ.1979年刊 (2)『ドイツ総決算』アルフレート・グロセール著:山本尤・三島憲一・相良憲一・鈴木直訳.社会思想社.1981年刊 (3)『過去の超克』石田勇治著:白水社.2002年刊 (4)『奴隷以下-ドイツ企業の戦後責任-』ベンジャミン.B.フレンツ著:住岡良明訳.凱風社.1993年刊 (5)『記念碑論争』米沢薫著:社会思想社.2009年刊 (1)及び(2)は古典的な労作として知られていますが、現在でもその価値は衰えておりません。(3)から(5)はニュルンベルグ裁判そのものではなく、ニュルンベルグで焦点となったあの事象からの浮き彫りをする形です。  他にも演劇や文学作品などには「過去を問う」作品が数多くありますので、よろしかったらご覧になってみてみださい。ホーホフートの『神の代理人』をはじめペーター・ヴァイスの『審判』などがあります。  「中立的」とは言い得て妙な言葉ですが、それは「立場として中立である」ことではなく、歴史学のスタンスから申しますと「史料に綴られた言葉、およびそれらが紡ぐ歴史の事実」に対し「対象として観る」ことを意味しますので、そこは誤解のなきように「事実をどう受け止めるか」をお考えいただければ幸甚です。

tokuninashi2009
質問者

補足

回答ありがとうございます。 あと、ニュルンベルク裁判で裁かれた戦犯の罪状みたいなのが書いてあるサイト、もしくは本などはないでしょうか?

  • oignies
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回答No.1

直接はおしえられませんが、東京大学文学部発行の 史学雑誌の巻末文献目録を20年分くらいさかのぼ って、関連する論文をひろい、そこからヒントをえたら よいかと思います。

tokuninashi2009
質問者

お礼

回答ありがとうございます。