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自閉症児の統語論について
初めまして。 私は現在、大学にて英語学(統語論)を専攻している者です。 このたび、卒業論文を書くにあたり自閉症スペクトラムの言語発達を統語論からの視点で研究していきたいと考えています。 しかし、先行研究を探していく中で見つかるものは語用論的な視点のものばかりであり、(対人認知やコミュニケーションの障害という自閉症児の機能障害から考えて当然のことではありますが。)大変困惑しております。 現在のところ ・「いく」「くる」等の動詞の言い間違い ・共感獲得表現助詞「ね」の欠如 等しか見つかっておりません。 また「助詞の言い間違い」との指摘も挙げられておりましたが、ご存じの通り日本語の助詞は非常に数が多く、また間違いを犯してしまう助詞やその役割を特定することができませんでした。 さらに上記の例はご覧のとおり日本語話者による発話の失敗例であり、英語を母国語として使用する話者の研究を見つけることができませんでした。 まだ探索が足りないことは充分自覚しており、自身でもこれらの内容を扱う先行研究を探すつもりではありますが、 「母国語として英語(文の構造上、助詞を用いることがなければ他の言語でも構いません。)を使う自閉症児が、発話においてどのような失敗をするか。(統語論的・文法的な知見から)」 「日本語話者の自閉症児が、発話においてどのような失敗をするか。(特定の助詞や用法等、統語論的な知見から)」 についてお答えいただきたく思います。 ちなみに発達障害についても大変興味を持っており、独学ながら自閉症スペクトラムの特徴等の知識は持ち合わせているつもりではありますが、まだまだ未熟な点も多いため様々な視点からご意見をいただきたく思います。 長文、駄文を失礼致しました。 どうぞ宜しくお願いいたします。
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- ur2c
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syntax autism で検索すると,論文がたくさんあります
- kanto-i
- ベストアンサー率30% (180/596)
言語に関しては、私自身の対象が日本人であるためお力にはなれないようです。 >発達障害についても大変興味を持っており・・・ 発達心理学という領域がありますので、そちらも勉強されてはいかがでしょうか。 通常の発達段階を知った上で、発達障害はどこがどう違ってどのように表面化するか。 英語圏の論文を調べるなら、言語に関する取得の具体的な特徴も探せるのではないかと思います。 研究対象が自閉とありますが、どの範囲なのかがもっと詳しく分かるといいのではないかと思います。 全般で考えてあるならかなりの程度の差がありますから、卒論担当者と協議の必要性もあるかと思います。 彼らの文法の獲得は、事実上かなり難しい問題だと思っています。 しかし、アスペルガーと知的障害など方向性が違うと、まったく違った結果が出てきます。 自閉症スペクトラムの個々が、具体的にどのようなものかをしっかり認識した上での研究が大切かと思います。