- ベストアンサー
「食べない」と「食べていない」の違い
(1)まだ食べないのか?→「食べる動作」へ変化していない状態。 (2)まだ食べていないのか?→「食べていない状態」が続いている この「「食べる動作」へ変化していない状態」と、「「食べていない状態」が続いている」と、一緒ではないかと思いますが、違いなどはありますでしょうか? ご解説お願いします。
- みんなの回答 (9)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>この『「食べる動作」へ変化していない状態』と、『「食べていない状態」が続いている』と(は)、 >一緒ではないかと思いますが、違いなどはありますでしょうか? 厳密には、『「食べる動作」へ変化していない状態』という言い方は『「食べている状態」へ変化していない状態』としなければなりませんが・・・ 前回のご質問の私の説明の一部に関する疑問ですね。おっしゃるとおりです。意味(次の動作へ移るのに、人間の受け取る暗黙の指示内容)は同じですね。しかし文字なら表記の仕方が違うだけです。 論理的に説明しなければならない場面だと思いますから、少し簡単な数学の集合の考えを利用させて頂きます。 自然数(1~10)までの集合があるとします。 偶数(2・4・6・8・10)の集合をAとします。 すると奇数(1・3・5・7・9)の集合はAの補集合で(barA)と表記します。Aという文字の頂上に横線を引くのですが、出来ませんので(barA)と表記します。 上の数学の表記も一種の言語で「数学言語」ということも出来ます。それに反して、人間の使う言語を「自然言語」といいます。 厳密な意味で『「食べる動作」へ変化していない状態』と、『「食べていない状態」が続いている』の意味も時間の集合と言いますか、時間の長さで表すことが出来ます。 --------------------|-------------------- ←(時間を線で表したもの) [ | ]で区切った左の点線の時間帯を「食べていない状態」とし右の点線の時間帯を「食べている状態」とします。 「食べる」という動作(変化)は、時間的に[ | ]の一瞬を「越える」ことです。 「食べていない状態|食べている状態」という時間を部分的に時間の集合で表せるかどうか分かりませんが、ここでは一応出来ることとして話しを進めます。 「食べている状態」の時間集合を(A)と表記します。「食べていない状態」の時間集合は(barA)となります。 そうすると、 (1)まだ食べないのか?→「食べる動作」へ変化していない状態。=まだ(barA)なのか (2)まだ食べていないのか?→「食べていない状態」が続いている。=まだ(barA)なのか と同じになりますね。 回りくどい説明でしたが、(1)と(2)の表現の特徴は(1)では『「動作」に移って欲しい』という「願望」が話者の心理に存在するということで、(2)は『まだ「状態」を続けているのか』という「焦燥感」が話者の心理に存在するという人間の心理の違いを表しているものと理解すべきではないでしょうか? 人間の微妙な心理を表す文学などの存在価値は、このような表現「願望」と「焦燥感」の違いに表すためにあるのではないかと思います。回りくどい説明で分かりにくかったかもしれませんが、人間の自然言語は論理では測りきれない、アナログ的な「人間の心理」というものを表すためにあると思います。
その他の回答 (8)
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#9です。 前回の「流れ星が消えないうちに」に関して若干補足させていただきたいと思います。 「流れ星が消えていないうちに」は不自然だと申し上げましたが、その理由についてです。 基本は前回の回答どおりですが、まず、こうした表現をする場合の背景というかシチュエーションを考慮する必要があると思います。 具体的には、「流れ星はすぐ消えてしまうものだ」という前提があると考えるのが一般的ではないだろうか、ということです。 この場合、「流れ星が消えないうちに」は「流れ星が消えないうちに急いで」というニュアンスで使われていると捉えるのが妥当と思います。 「消える」という瞬間的動作(事象)の逆の意味である「消えない」を使うことで、「消えるという動作(事象)が発生する前に急いで」という意図を持たせることができることになります。 「流れ星が消えていないうちに」でも、たしかに背景としては同じなのですが、継続性を示唆する「ていない(ている)」を使っているため、「消えていないあいだに」という意味になってしまい、「(消えるという)動作(現象)が発生する前に急いで」というニュアンスが殆んど失われてしまいます。 つまり、この表現の本来の意図が失われてしまう、というのが「消えていないうちに」が不自然になる理由です。 この文の場合、「願い事をすると叶う条件」として「流れ星が消えていないうち(消えていない状態が継続中)」が述べられているにすぎず、「消える前に」や「早く」といったニュアンスは想起されづらいでしょう。 今回のご質問の件でも同じことが言えますが、「しない」「してない」は全く別の表現と捉えるのが妥当だと思います。
お礼
理解が更に深められました、ありがとうございます。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
瞬間性を示唆する【行為・動作】なのか、継続性を示唆する【状態】なのかという問題になると思います。 (1)まだ食べないのか?→「食べる動作」へ変化していない状態。 : これは、「食べるという行為が行われないこと」を問い質している内容です。 「食べるという行為をまだ始めないのか?」というニュアンス。 「食べる」というのは瞬間的な行為・動作であって、継続的な状態を示唆する「食べている」とは異なる、という点が重要です。 (2)まだ食べていないのか?→「食べていない状態」が続いている。 : 大体そのとおりですが、厳密には、『「食べないという状態」が続いている。』となるでしょう。 『「食べないという状態」が続いている=食べていない状態』です。 発言者は、「相手が食べないという状態を継続していること」に関して問い質しています。 おっしゃるように、(1)も(2)も発言時の背景としては、 『「食べる動作」へ変化していない状態』と言っても良いですし、『「食べていない状態」が続いている』と言っても良いでしょう。 ただ、背景が同じであっても発言の意図が同じとは限りませんし、意味も微妙に違ってくるのが基本です。実際、わたしたちは無意識的にそれらを使い分けているはずです。 どちらも同じように使えるわけではありません。 お昼をすぎても弁当を食べない相手に対しては、「まだ食べないのか?」と言うでしょう。 「お昼なのに食べるという(瞬間的)行為を始めないの?」という疑問がある場合です。 早く朝ごはんを食べるように催促した相手が、15分後まだ食べてなければ、「まだ食べていないのか?」と言うと思います。 「どうして15分間も、催促した内容を無視して(継続的に)食べない状態を続けているのか?」という疑問がある場合です。 こうした状況において、「食べない」と「食べていない」を置き換えることはできません。 発言の意図によって「食べない」と「食べていない」は使い分けられる必要があるわけです。
お礼
とても詳しいご解説ありがとうございます。
>(1)まだ食べないのか?→「食べる動作」へ変化していない状態。 (2)まだ食べていないのか?→「食べていない状態」が続いている 1)では、箸にもてをつけていない 2)では 1)の解釈から、食べ始めては居るが、まだ食べ終わっていない、という見方も出来ます。 1)に対して、2)は少し幅の広い見方が出来るという違いがあるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
僕の考え方は、(1)と(2)は違う、だからこの二つが「一緒」と言う説明は、間違いだ、と思います。
- shiren2
- ベストアンサー率47% (139/295)
難しい話はよくわからないですが。 (1)の「まだ食べないのか?」は「もう食べたらどうだ?」というニュアンスも含みますよね。 (2)の「まだ食べていないのか?」は「まだ食べていなかったのか?」と書いても同じ意味だと思います。 (1)の場合、返答は「はい、私はまだ食べません(今は食べません)」になりますけど、 (2)の場合、返答は「はい、私はまだ食べていません(これから食べます)」になると思います。 参考になれば幸いです。
お礼
参考になりました、ありがとうございます。
- jjubilee
- ベストアンサー率75% (367/485)
すみません。#3です。 「願望」も「焦燥感」も、裏表の感情ですね。 少し考え直して(1)は「まだ前へ進んでいない」、(2)「まだ同じところへ停滞している」というくらいの違いで、主観的ですが、(2)の方が、やや「焦燥感」が強いという違いではないでしょうか?という説明に変更させて頂きます。これでも十分ではないとは思いますが・・・。
お礼
補足ありがとうございます。
- cxe28284
- ベストアンサー率21% (932/4336)
食べないは、食べる意志がない。拒絶です。 食べていないは、意志がない場合もあり、 または食べる意志はあっても食べるという動作には至っていない。 、 だから結果的には、どちらも同じという事態になることもある。 Iのまだ食べないのか?、は食べる動作への変化がない。と同時にまだ食べる気にならないのか という意思への問いかけにもなると思います。 2のまだ食べていないのか?は、意志を問うより、食べるという動作や状態への問いかけ という要素が強いと思います。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。
- mattekuruwa
- ベストアンサー率27% (20/74)
食べないは、相手の拒否、拒絶 食べていないは 相手の行為に対する都合であり、本人は欲求しているのに、作業や命令実行のために その行為が出来ないことをさす。
お礼
ありがとうございます。
お礼
とても詳しいご解説をして頂き感激です。