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「人気な本」について
外国人の友達が「人気な本」という言い方をしました。私は、ちょっと違和感を覚えました。 よく問題になる形容動詞の連体形と、名詞+助動詞「だ」の違いです。後者は、基本的に「な」活用しないとして良いのでしょうか? また、外国人にうまく区別の仕方を教える方法はあるでしょうか?教えてください。よろしくお願いします。 ちなみに、「人気だ」は、形容動詞ではないですよね?名詞+助動詞「だ」ですよね?
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名詞+助動詞「だ」については「な」に活用しないと考えてよいと思います。 中学生に国文法の品詞の識別を教える際にも、「だ」→「な」が可能なら形容動詞、不可能なら断定の助動詞と考えると良いと教えておりました。 問題は「人気な本」といってしまう人にはその方法が採れないことですね。ですので、以下の方法はいかがでしょう?「人気だ」は名詞+助動詞な訳ですから、「人気」は名詞の性質を持ちます。名詞は主語になりうる品詞ですので「~が」に接続可能です。また「~を」など多くの助詞とも自然に接続できますね。ところが形容動詞の語幹部分ではそうは行かないはずです。例:「立派だ」の「立派」 など このような説明で納得してもらえると思いますがどうでしょうか?
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- kine-ore
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ここでの「人気の本」とは、「人気の高い/人気の出てきた…本」という意味なので、「体言(名詞)+用言(動詞・形容詞)+体言(名詞)」の統語構造の内の中間の用言をあえて省いた、複合名詞である「人気本」といった言い方があることを教えてはいかがでしょう。 これなら名詞同士の直結で済むので、名詞の連体格とかナ形容詞やイ形容詞の活用変化に悩むこともありません。 ここで仮に「人気な本」という言い方がなされるとしたら、「人気狙いの/人気が出ただけの/人気だけ先走りした…本」といったニュアンスが、「人気の甚大な/人気の盛んな…本」の省略形としてでのみ成り立つことになり、それは結局、「人気の本」へと戻っていくことになりますが、別の感性でとらえた場合、「それっぽい/それ風の/人気本位の…本」といったその属性や性質を意図的に強調した、もはや形容動詞化させた新表現と見ることもありえます。 単なる名詞と形容動詞の誤用で済ませるレベルの場合と、このように新スタイルの形容動詞化表現として受け止められる場合もあるでしょう。 たとえば、「ニュースの英語」では、単にニュースに頻繁に使われる、あるいはニュースに特有の言い回しの英語のことでしょうが、「ニュースな英語」となると、ニュースによく出そうな、最新の英語といった、その英語の属性にポイントが移った形容動詞用法とみなせます。 http://dictionary.goo.ne.jp/study/newsword/monday/20121214-01.html とまれ「ウンコな議論も使いよう」なのでしょうか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%81%AA%E8%AD%B0%E8%AB%96 http://cruel.org/other/unkochikuma.html 参考:「「な」と「の」の違い」(「みんなの日本語事典」明治書院)
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回答ありがとうございます。
- TANUHACHI
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こんにちは、少しばかり教育に携わる者です。 僕は基本的に「形容動詞」を認めない立場ですので、質問者様の疑問に適切なお答えとはならないかとも存じますので、もし違うというのであれば削除をお求めになってください。 さて「人気な本」に類似する表現を探してみますと、実際にどの様なものがあるでしょう。少し違和感がありますが、「旬な魚」などは日常的な遣り取りでも使われています。本来ならば「旬の魚」と言うべきところでしょう。 けれどもこの表現もよく考えてみますと、あやしいところもあります。「旬」とは「その食材を最も美味しく味わうことのできる季節」を表すための「時期的な表現」です。けれども辞書を紐解けば「旬な」として形容動詞であるとの説明がなされています。でも「その根拠」は示されていない、不自然です。「旬な」が「旬である」ならば、「旬な魚」は「旬である魚」となり、「旬」と「魚」は見かけ上、等位の関係にもなってしまう可能性もあります。一つの季節と食材としての魚が「等位」の存在であるかとの根本的な疑問に至るならば、これが形容動詞であるとの根拠は限りなく薄弱なものに近いことにもなってしまいます。 逆に「旬の魚」の場合、最も美味しく感じることのできる季節に獲られた魚として「旬の」は「魚」にかかるだけの形容詞であることが明確になります。 文意からみれば「旬な魚」も「旬の魚」も全く同じ意味となり、どこが違うのかなどとの無意味な問いともなってしまいます。実際には「旬な」でも「旬の」でも致命的な支障はないといえましょう。 「人気な本」も文意として「人気のある本」ですから、意味としてそれほど遠いともいえない、というのが僕の個人的な印象です。 小中学校段階で「形容動詞」の文法的説明をする時に引用される例に「なだらかだ」があります。「山の稜線はなだらかだ」の様に使われると教員は説明します。けれども生徒の側から「この表現を『なだらかな山の稜線』とした場合にどこがどう違うのか」との素朴な質問を教員の側はシャットアウトしてしまいます。ただひとこと「形容動詞はこのようなものである、と憶えなさい」と一蹴してしまいます。こんな乱暴な説明も珍しい。 「山の稜線はなだらかだ」の文章を素直に読めば、山の稜線の様子が「なだらかな状態を示している」のですから、「なだらかな」という形容詞に「である」との助動詞+動詞が接続したと理解することの方が合理的でしょう。 外国の方に説明をされるなら、英語でならばどの様に表現するかと比較しては如何でしょう。日本語の殊に「文法学者」はこうした姿勢を極端に嫌う傾向にありますが、それすらも根拠は疑わしい。なぜ比較説明することが無意味なのかを説明できなければ、忌避する理由にもなりません。
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回答ありがとうございます。とても興味深い内容でした。日本語は、深いですね。
- cxe28284
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人気は名詞なので、人気な本は間違っていると思います。 人気の(ある)本、 でも人気という言葉は微妙ですね。広辞苑には品詞が書かれていません。 「助動詞だ」は体現に接続するので、大変な人気だ。はありですね。 以下かご参考まで。 形容動詞の活用 語例 豊かだ 大切だ 語幹 ゆたか たいせつ 未然形 だろ う 連用形 だった でない になる 終止形 だ。 連体形 な 仮定形 なら ば 命令形
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
分かりやすい説明だと思います。回答ありがとうございました。