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「静寂」は形容動詞(語幹)か?
Yahoo answers で外国人の方が「せいじゃくなまち」 と表現しているのに違和感をおぼえました。 「静寂」は名詞でしかなく,「形容動詞(の語幹)」などではないから, 「静寂な町」とは言わない(と思いました)。 しかし,辞書を見ますと,「静寂」で「名・形動」とあります。 「静寂な森」「静寂な夜」と言われるとなんとなくそうかな,とも感じます。 「静寂な町」はいいんでしょうか。 「とても静寂だ」はいいんでしょうか。 そもそも,こういう形容動詞というのは名詞から拡張したように思うのですが, 「静寂」はどの程度,形容動詞として定着しているのでしょう。 最近は昔ほど使われないということはあるでしょうか。
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「静寂だ」という形容動詞が存在することは確かですが、あまり使われないので違和感がありますよね。「静寂な街」「とても静寂だ」も間違いではないでしょうが、あまりそういう表現は見かけません。「静寂だ」を使う表現として「静寂な雰囲気」なら耳や目にした記憶があります。
- otasuke009
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名詞か形容動詞語幹かの識別にはいくつか方法があります。 その幾つかの方法で識別結果が揺れる境界領域の語もあります。 ◯△(チェック)は私個人の語感です。 名詞の判別法の第一は主語になるかどうか。 形容動詞語幹なら「~さ」をつけることでより自然になります。 △静寂は~だ。 ◯静寂さは~だ。 連体修飾の場合「~の」になるか「~な」になるか。 △静寂の時 △静寂な時 △にしましたが、どちらも用例はかなりあるようです。 このあたり、名詞的な性質と形容動詞的な性質の両方を持っているという証拠になりそうです。 連体修飾を受けるか連用修飾を受けるか。 (チェック)すごい静寂だ。 ◯すごく静寂だ。 ◯長い静寂だ。 (チェック)長く静寂だ。 これも判断が揺れます。 同様に副詞をによって修飾されるか(連用修飾を受けるか) ◯とても静寂だ。 (チェック)とても人間だ。(名詞なら受けない) ◯とても人間的だ。(形容動詞なら受ける) いくつか例を挙げて考えてみましたが、 形態的(文法的)性質からは名詞とも形容詞とも言えるという結論になるようです。 意味的に見ると、 静かだ 寂しい とどちらの文字も形容的な意味ですから、本来的には形容動詞ととらえるのがよいと私は思います。
- bgm38489
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単に、外来語のうち(漢字も元々は外来語)、ものの程度や性質を表す名詞には、だろ、だっ、で、に、だ、な、ならの語尾をつけて形容動詞として扱えるのです。ある意味、このような名詞は全て、形容動詞の語幹となりうる。 重大、辛辣、静寂、これらは名詞ですが、だろだっでに…をつけることによって、形容動詞になります。重大な問題、辛辣な意見、静寂な町。 日本語は、膠着語です。外来語をそのまま輸入して、語尾などをつけることによって、日本語に取り込んでしまう。ホットな意見。 しかし、だ、という終止形で使われるのは、限られてくるようですね。重大な問題→その問題は重大だ、とは言いますが、辛辣な意見→その意見は辛辣だ、とはあまり言いません。静寂な町→この町は静寂だ、は、その中間ってところでしょうか。つまり、使いそうだけど…ということです。外来語を取り込むわけですから、当然、使い慣れているかにより、使用の是非は決まります。ホットな意見は許されるが、の意見はホットだ、とは言いませんね。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
また失礼します。 >「静寂な町」で相当ヒットするとはいえ,「静かな町」とは3ケタ差があります。 >(この質問がトップに出るくらい) "閑古鳥が鳴く町"だと、もっともっと少ないですよ。 "閑古鳥が鳴く町"には私は違和感がないのですが、質問者様はいかがですか。 >「学生な」「春な」レベルな感じもするのですが。 >あっ「レベルな」も使ってますね。 なんか、新しいですね。 「学生な感じ」は若者が使ってるのをちょっとだけ耳にしたことはありますが、「春な」と「レベルな」は私は全く知りません。 「静寂な」がそれらと比較されては、かわいそうな感じです。 「ハイレベルな」なら知っています。広辞苑にも載っています。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
「静寂」は、呉音では「ジョウジャク」、漢音「セイセキ」ですが、一般には漢音・呉音で「セイジャク」で、片や「寂静」は、漢音の「セキセイ」、呉音での「ジャクジョウ」で読まれてます。 それは、この「静寂」の持つ意味の多様性や両極乖離性が、過去から引き摺っている事情を物語っているのではないでしょうか。 もともと古文においては、形容動詞としては、「静か」の意味が勝った場合は「静寂タリ」活用で、「寂しさ」の色が濃い場合には「静寂ナリ」活用と見てはいかがでしょう。 静寂たる森、静寂たる夜 ⇔ 静寂なる町、静寂なる港 これが現代語になったことで、タリ活用は名詞「ノ」として、ナリ活用は形容動詞「ナ」として、 静寂の森、静寂の夜 ⇔ 静寂な町、静寂な港 このことはあくまでも検討のためのアプローチとしての思考実験でしかありませんが、このご質問の趣は、根底において、この辺の違いに敏感に反応されていらっしゃるのでないでしょうか。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
こんにちは。 >「静寂な町」はいいんでしょうか。 正しいです。 >「とても静寂だ」はいいんでしょうか。 正しいです。 >「静寂」はどの程度,形容動詞として定着しているのでしょう。 >最近は昔ほど使われないということはあるでしょうか。 今でも結構使われているようです。 http://www.google.co.jp/#hl=ja&q=%22%E9%9D%99%E5%AF%82%E3%81%AA%22&oq=%22%E9%9D%99%E5%AF%82%E3%81%AA%22&gs_l=serp.3..0i4i37l5j0i5i4i37.1186578.1196703.0.1197406.8.5.0.0.0.0.1516.4437.3-1j0j1j0j2j1.5.0...0.0...1c.5TGS1WTmJ6k&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&fp=388be1cbce0925ed&biw=1246&bih=733
お礼
ご回答ありがとうございます。 辞書にあるくらいだから間違いないんでしょうが, どれほど一般的なんでしょう。 小説などで使われている例はあるでしょうか。 Google なんかだと,時代までわからないですよね。 ちょっとリンク先が単なる Google にしか表示されないのですが, 「静寂な町」で相当ヒットするとはいえ,「静かな町」とは3ケタ差があります。 (この質問がトップに出るくらい) 「学生な」「春な」レベルな感じもするのですが。 あっ「レベルな」も使ってますね。 でも「とてもレベルだ」はさすがに言わないですよね。
補足
すみません,「学生な」「春な」レベルな 単なる「レベルな」ではないので,これは「ハイレベルな」と同じだと思います。